豪州初の現物ビットコインETF取引開始
オーストラリアの投資管理企業であるMonochrome Asset Managementは2024年6月3日に、オーストラリア初の現物ビットコインETF(上場投資信託)となるMonochrome Bitcoin ETF(IBTC)の取引を開始することを発表しました。
Monochrome Bitcoin ETF(IBTC)は、ビットコイン(BTC)を直接保有する豪州初の現物ビットコインETFであり、2024年6月4日からCboeオーストラリア取引所で取引が開始されています。
なお、IBTCはオーストラリア金融サービスライセンス(AFSL)の認可を受けたライセンス規則に基づく仮想通貨ETFであるとのことです。
ビットコインを直接保有するオーストラリア初のETFをご紹介します。
Monochrome Bitcoin ETF(ティッカー:IBTC)
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Monochrome Bitcoin ETF(IBTC)の概要
Monochrome Bitcoin ETFでは、ETFの価値を裏付けるビットコインの保管でオーストラリアの機関保管規制基準に合致する仮想通貨保管ソリューションが採用されているとのことで、保有資産はインターネットに接続されていないデバイスを用いてオフラインで保管されると報告されています。
また、IBTCの投資マネージャーは「Buy & Hold」の投資戦略を実施するとも説明されており、IBTCの詳細ページには「ファンドはデリバティブ・レバレッジ・空売りを使用しない」とも記載されています。
なお、米国で今年承認された現物ビットコインETFは「現金償還型のETF」となっていますが、IBTCは「現物償還型のETF」になっているとも報告されています。
IBTCの詳細ページでは、BTCを購入する代わりにIBTCを購入するメリットとして、以下の4点が挙げられています。
- アクセスのしやすい
IBTCを購入すれば、ビットコインの購入・保管・保護に関する技術的な側面を気にすることなく、ビットコインへのエクスポージャーを得ることができる。 - セキュリティ
IBTCはプロのカストディアン(保管業者)を通じてビットコインを安全に保管し、自己管理に伴う盗難・紛失のリスクを軽減する。 - 規制監督
IBTCはオーストラリアで金融商品として規制されているため、直接的なビットコイン投資では利用できない特定の消費者保護を投資家に提供することができる。 - 利便性
投資家は、他の従来の金融商品と同様に、Cboe取引プラットフォームまたはレジストリを通じてIBTCを売買できるため、多様な投資ポートフォリオ内での管理が容易になる。
ここ最近では、仮想通貨関連の投資商品が世界中で続々と登場してきているため、今後はこれらの投資商品を通じて仮想通貨市場にさらに多くの資金が流れ込む可能性があると期待されています。
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