仮想通貨(暗号資産)を安全に保管できるハードウェアウォレットを展開しているTangem(タンジェム)は2024年7月5日に、Visa(ビザ)と提携して「決済機能を備えたVisa統合型の仮想通貨ウォレット」を展開することを発表しました。
Tangem(タンジェム)は、物理的なデバイスを活用してより安全に仮想通貨を保管できるハードウェアウォレットの開発企業であり、複数のブロックチェーンに対応したカード型のハードウェアウォレットなどが展開されています。
今回発表されたのは「Visa決済カードが統合された新しいウォレット」で、2024年末までには発売される予定だと報告されています。
Tangemが安全な支払いを実現するためのVisa統合型仮想通貨ウォレットを導入
「これは伝統的な銀行とデジタル資産の間にある溝を埋めるための重要な一歩であり、一般ユーザーが両方の世界の利点を活用しやすくするものです。
具体的には、自己管理型ウォレットから直接仮想通貨を使用できる決済技術「Tangem Pay」が導入されるとのことで、Tangem Payはスマートコントラクトに基づいていて、シードフレーズのないカードが1枚付属していると伝えられています。
この製品を利用すると、自己管理型ウォレットで保管している仮想通貨やステーブルコインをVisa決済対応のあらゆる店舗で支払いに利用できるとのことです。
また、Tangem Payは「MetaMask、Ledger、Trust Wallet」などといった様々なウォレットに接続することが可能で、Tangem Payカードを紛失・破損した場合でもメインのウォレットインターフェースからアカウントにアクセスできるとも報告されています。
Tangemは指輪型のハードウェアウォレットなどといった新しい製品の開発にも積極的に取り組んでいるため、今後の新たな発表などにも注目です。