Ripple(リップル)社は「OpenEden」がトークン化された米国債(米国財務省短期証券:T-Bills)をXRPL上で提供することを、2024年8月1日に発表しました。
OpenEdenはRWAに焦点をあてたプラットフォームを展開しており、RWAをDeFi上に展開することを目指しています。トークン化された米国債はOpenEdenが展開するRWA領域の商品です。
OpenEdenのトークン化された米国債の裏付け資産は、米短期証券と米債券を担保にしたリバースレポ(有価証券貸借取引)で運用されます。OpenEdenは、最も安全な投資の一つであると主張しています。
今回の発表に伴って、リップル社は自社の米国債を運用するファンドから1,000万ドル(約15億円)をOpenEdenのトークン化された米国債に割り当てることも公表しました。OpenEdenへの割り当ては、大規模なファンドの一部であることも合わせて公表されています。
また、KYCやマネーロンダリング対策を行う旨も明らかになっており、厳しい規制に対応する方針となっています。
OpenEdenのトークン化された米国債は、2024年6月に格付け機関の「ムーディーズ」から、「A」の格付判定を受けたことも公表されています。トークン化された米国債として、格付機関からAの判定を受けた唯一の商品になっています。
ムーディーズは、トークン化された米国債を発行するファンドに、A格付を与えました。
これにより、OpenEdenのトークンは、トークン化された米国債として初めて「投資適格」を取得しました。
OpenEdenによると、トークン化された米国債のTVLは「約110億円」を突破しており、RWAの利回りをオンチェーンにもたらすことに対するニーズが高まっていると指摘しています。
XRPL上のOpenEdenのトークン化された米国債は今後、今年後半にローンチ予定となっているリップルのステーブルコインを含む、複数のステーブルコインからトークンを発行可能になります。
リップル社は2024年6月にも、英国金融行為規制機構(FCA)規制下のデジタル資産取引所・ブローカーである「Archax」との提携も発表しており、この提携によりXRPL上にRWAが今後1年間で数億ドル流入すると公表しました。こういった動向から、直近でリップル社がRWAに焦点を当てていることがわかります。
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