Friend.Techがスマートコントラクトの管理権限を放棄
Friend.Techの公式X(Twitter)アカウントが、2024年9月8日にスマートコントラクトの管理権限を放棄したことを公表しました。
Friend.Techは、米大手仮想通貨取引所のコインベース(Coinbase)がサポートするL2である「Base」にローンチされたSocialFiを扱うプロジェクトです。
Friend.Techではトークンを使って、SNSの投稿を閲覧・チャットできる権限を売買できます。インフルエンサーなどを中心に広まり、一時期はBaseで最も人気のあるアプリケーションになりました。
Friend.Techの開発者はスマートコントラクトの制御を、ヌルアドレス(Null Address)に移譲しました。これは、スマートコントラクトへの管理権限を放棄したことを意味します。
Friend.Techは9月8日の投稿で、今後料金や機能が変更されないことや、開発チームに手数料が支払われないことを明らかにしています。
管理・所有権限は今後の機能や料金の変更を防ぐために、ヌルアドレスに設定されています。今後、Friend.Techからの収益は開発チームのウォレットには、支払われません。
上記の投稿には、Friend.Techユーザーと見られるリプライが相次いでおり、落胆の声も見られます。
一時期は収益でイーサリアムを上回る勢いも
Friend.Techは、Baseが2023年8月に公式ローンチされた当初からインフルエンサーなどが使用したことで大流行し、Baseにおけるはじめての主要なアプリケーションになりました。
爆発的な成長から高い注目を集めており、2023年上半期に大手VCのParadigmからの資金調達に成功していたことが、2023年8月19日に公表されています。
今年はじめ、私たちはParadigmと提携して、新しいオンライン・ソーシャルのためのツールを構築しました。コミュニティに感謝しており、共に成長し続けることを楽しみにしています。
The Blockが集計したデータによると、Friend.Techはこれまでに約2,200万ドル(約30億円)の収益を手数料として得ています。
大半はFriend.Techが流行していた時期に稼いだ収益で、人気絶頂期ではイーサリアム(Ethereum)の1日あたりの収益を超えていました。
一方で徐々に手数料収益は落ち着き、The Blockによると2024年6月以降の収益は6万ドル(約850万円)に収まっています。過去数ヶ月においては成長が鈍化しており、管理権限放棄の要因であると見られています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=143.08円)
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Souce:The Block報道
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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