2024年の仮想通貨普及率ランキング
Chainalysisが2024年9月11日に公式サイトで、2024年度の仮想通貨普及率を発表しました。
Chainalysisはブロックチェーン上の情報を分析している企業で、オンチェーン上のさまざまな調査を発表しています。毎年「グローバル仮想通貨採用指数」を発表しており、今年で5回目となりました。
グローバル仮想通貨採用指数を発表します。TOP10の国は世界5大陸にまたがっていますが、中央・南アジアとオセアニアが上位に多数ランクインしました。
グローバル仮想通貨採用指数ではオンチェーンとオフチェーンのデータを統合し、各国の仮想通貨普及率をチェックします。
具体的には、中央集権型サービスでの取引、DeFiプロトコルでの取引、オンチェーン上の仮想通貨の価値などを各国の1人あたりGDPを考慮して集計し、普及率を調査しています。
2024年に発表されたランキングは以下のとおりです。中央・南アジア、オセアニアが上位20カ国のうち7カ国を占めており、周辺地域で仮想通貨の普及が高まっている可能性をChainalysisは指摘しています。日本は23位でTOP20からランク外となりました。
- インド
- ナイジェリア
- インドネシア
- アメリカ合衆国
- ベトナム
- ウクライナ
- ロシア
- フィリピン
- パキスタン
- ブラジル
- トルコ
- イギリス
- ベネズエラ
- メキシコ
- アルゼンチン
- タイ
- カンボジア
- カナダ
- 韓国
- 中国
高所得国と低所得国で異なる傾向
Chainalysisの公開したデータによると、高所得国と低所得国で仮想通貨の利用に際して異なる傾向が見られています。
ビットコイン(BTC)のETF承認によって、世界的にビットコインに関する活動が活発化しました。西ヨーロッパや北米などの高所得国では、ビットコイン関連で機関投資家に相当する金額が動く事例が特に多く見られています。
一方で、ステーブルコインの成長は、比較的少額の活動が多い個人投資家によって牽引されています。アフリカやラテンアメリカなどの低所得国で、使用例が多く見られました。
アフリカ・ラテンアメリカ・東ヨーロッパなどでは、DeFi活動が増加している傾向が見られました。この傾向は、周辺地域でアルトコインの採用を促進した可能性があるとChainalysisは指摘しています。
また、2023年第4四半期から2024年第1四半期にかけて、仮想通貨に関連した活動の価値は増加しており、前回の強気市場である2021年よりも高いレベルに到達しました。2024年に入って以降、世界中で仮想通貨関連の活動は増加しています。
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Souce:Chainalysis公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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