Ripple Custodyが機能拡大
米国ブロックチェーン関連企業のリップル社が2024年10月10日に、プレスリリースで「Ripple Custody」の機能を拡大すると発表しました。
Ripple Custodyは、リップル社が提供しているカストディサービスです。金融機関などを対象にトークン化、デジタル資産管理、ステーブルコインの発行などを提供します。
今回は、上記のRipple Custodyの大幅な機能拡大が発表されました。この中には、仮想通貨・法定通貨・RWA(現実世界の資産)など幅広い資産をXRP Ledger上でトークン化することを可能にする機能も含まれます。
私たちはRipple Custodyの新機能を発表し、フィンテックと暗号ビジネスに銀行レベルのカストディソリューションを提供します。
これには、簡素化されたオンボーディング、XRPLのトークン化とDEXサポート、ポリシーフレームワークの事前設定、コンプライアンスサービス、新しいUIなどが含まれます。
リップル社はこの機能拡大により、トークン化されたあらゆる資産がDEXでスムーズに取引でき、効率的かつ低料金での取引が可能になると述べました。
この他にも、フレームワークの導入による簡素化、コンプライアンス強化、UIとUXの改善などが含まれています。
大手コンサルのBCGは、カストディサービスを通して管理される仮想通貨は2030年までに16兆ドル(約2,300兆円)に到達し、世界のGDPの10%がトークン化されると予想しました。リップル社はこのような環境下において、需要が高まるカストディサービスを提供することを目指しています。
成長するカストディサービス
リップル社の発表によると、Ripple Custodyの新規顧客は前年比で250%増加しました。米国、英国、香港、スイス、ドイツ、フランスなど、世界中の金融市場で提供されています。
Ripple Custodyの顧客には、BBVA Switzerland、DBS、RULEMATCHなど大手の銀行・金融機関が含まれています。
リップル社はデジタル資産分野で10年以上の規制下でのサービス提供経験があり、世界各地で50を超えるライセンスを保有しています。リップル社はプレスリリースで、カストディサービスを提供するにあたって十分なアドバンテージがあると述べました。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル= 148.8円)
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Souce:リップル社プレスリリース
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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