CEO交代:モー・シェイク氏が退任を表明
アプトス(Aptos/APT)の共同創設者でCEOのモー・シェイク氏は2024年12月19日、自身がCEO職を辞し、共同創設者兼CTO(最高技術責任者)のエイブリー・チン氏が新CEOに就任したことをX(旧Twitter)で明らかにしました。
シェイク氏は2021年にチン氏と共にAptos Labsを設立し、わずか2年でAptosを有力なレイヤー1ブロックチェーンに成長させました。辞任の理由について、シェイク氏は「新たな挑戦に取り組むため」と説明し、今後はAptosの戦略顧問として引き続き関与する予定であることが報告されています。
(中略)
本日、私はAptos Labsを離れ、新たな章を始めます。私の真の情熱の 1つは、企業をゼロから構築することであり、Aptos Labsでは世界クラスのチームを構築することでそれを実現しました。私はチームに最大限の信頼を寄せてAptos Labsを去ります。Aptos Labsの才能と意欲が近い将来、私たちの共通のビジョンを実現してくれると強く信じています。AveryはAptos LabsのCEOに就任し、会社を次の成長段階へと導きます。
(中略)
私は常に Aptos とその使命の擁護者であり続けます。そのため、私は Aptos Labs の戦略顧問として留まり、Aptos が世界をリードするブロックチェーンとしての役割を維持できるよう引き続き支援していきたいと考えています。
在任中、Aptosは4億ドル(約630億円)以上の資金調達に成功し、BlackRock(ブラックロック)やMicrosoftといったグローバル企業とのパートナーシップを築いてきました。
特に2022年のメインネット立ち上げはAptosにとって重要なマイルストーンとなり、スケーラブルで安全なブロックチェーンプラットフォームとしての地位を確立しました。
新CEOエイブリー・チン氏のリーダーシップ
新CEOに就任したエイブリー・チン氏は、これまでCTOとして技術面をリードしてきました。Aptosは今後、同氏の下でさらなるスケーラビリティ向上と国際的な普及に注力するとみられています。
特にチン氏は「グローバル市場での技術革新を加速させる」ことを目標に掲げ、特にインドや日本などのアジア市場での成長に意欲を示しています。
Aptosは、元々Meta(旧Facebook)のDiemプロジェクト向けに開発されたプログラミング言語「Move」を基盤とし、安全性と効率性を兼ね備えたトランザクション処理を実現するプラットフォームです。Move言語の革新性により、Aptosはトランザクション速度やセキュリティ面で優位性を保持しています。
チン氏は「Moveを活用したエコシステムの拡大がAptosの次のフェーズ」とも述べており、今後はDeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)の分野でもAptosの採用が進むとみられています。
競合であるソラナ(SOL)やイーサリアム(ETH)といった他のレイヤー1プロジェクトに対抗するため、Aptosが今後どのように差別化を図ることができるかに注目が集まっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.09円)
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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