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仮想通貨はお金の「自然な進化過程」にすぎない ー ConsenSys創設者ジョセフ・ルービン


イーサリアム(Ethereum/ETH)の共同制作者であり、ブロックチェーン企業「ConsenSys(コンセンシス)」の創設者でもあるJoseph Lubin(ジョセフ・ルービン)氏は、2018年9月25日に「Quartz」で公開された記事の中で、仮想通貨(Cryptocurrency)は『進化を続けるお金の一つの形態に過ぎない』と説明しており、歴史的な背景などを踏まえながら暗号通貨に関する自身の考えを述べています。

こちらから読む:仮想通貨業界を代表するイーサリアム共同開発者「Joseph Lubin」

仮想通貨は「21世紀版の薄い紙幣」

Joseph Lubin(ジョセフ・ルービン)氏は『仮想通貨は多くの面において”お金の自然な進化の形”であり、国家によって許可された権威よりも”真実”を支持している』と述べています。

彼はこれまでの歴史の中でも、新しい何かが誕生した際に人々が「疑うこと」から始めていたことなども考慮した上で、『実際にそれらが受け入れられるまでには時間がかかる』と述べています。

その具体的な例として同氏は『マルコ・ポーロが中国で初めて”紙のお金”を見た時に”金属ではないお金”を使用していることを受け入れきれていなかったこと』をあげています。金属のお金を一般的に利用している人々にとって「”紙”と”鶏”が同等の価値がある」という概念は簡単に納得できるものではないことは容易く理解できます。

このような歴史的背景も踏まえた上で同氏は、仮想通貨は価値を表現するための新しい形式の一つにしかすぎないと説明しており「21世紀版の薄い紙幣」だと定義しています。しかしながら『その背後にある”分散型でオープンな特徴”は、政府が運営する金融システムとは対照的である』と指摘しています。

ルービン氏は、仮想通貨を使用すれば「分散型ネットワーク」のおかげで、最終的には”富の分配”をより良くすることができると書いています。

また、発展途上国の個人情報を証明する手段を持っていない人々も仮想通貨やブロックチェーンの技術によって、低コストで”自らの個人情報を証明する手段”を手にすることができるため、少額のローンを組んだり、新しいビジネスに挑戦することができるようになると説明しています。

このようなことからルービン氏は、ネットワーク化されたオープンなプラットフォームは、最終的に企業と顧客で構成された敵対的なシステムを置き換える「集団的な良い関係の基盤」となると考えています。

ブロックチェーン業界の発展に尽力する「ジョセフ・ルービン氏」

ルービン氏が率いる「ConsenSys」は、イーサリアム(ETH)をベースにしたブロックチェーン開発スタジオです。

ConsenSysは、イーサリアムの持つ利点を最大限に活用した複数のプロジェクトに取り組んでおり、先日はイーサリアムを使用して「再生可能エネルギー」を低コストで効率的に供給することができる電力配電システム「Grid+(グリッド・プラス)」のプロジェクトを通じて、米国の消費者に電力供給を開始したことを発表しています。

またこの他にも、大学と協力してブロックチェーン関連の技術者の育成などにも取り組んでおり、ドイツカナダの有名大学とのプロジェクトにも取り組んでいます。

仮想通貨やブロックチェーン技術の発展に積極的に取り組んでいるルービン氏は『仮想通貨市場の成長は始まったばかり』だと述べています。

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