仮想通貨取引所BITPoint(ビットポイント)を運営している「ビットポイントジャパン」は、タクシー事業を展開する「日の丸リムジン社」と業務提携を結び、東京都内と空港(成田・羽田)を結ぶ送迎サービスで仮想通貨決済を導入する実証実験を2018年11月6日から開始します。
こちらから読む:仮想通貨決済の普及に取り組む「BITPoint」
利用料金と対応車種
今回の実証実験では、東京都内の23区から羽田・成田空港までの送迎サービスの支払い方法として仮想通貨決済を試験的に導入します。
利用料金は高速代を含めて、
成田空港まで:19,020円~37,020円
羽田空港まで:8,300円~15,600円
となっており、移動する区画によって料金が変わることになります。
車の車種は、
ハイグレードタイプ:テスラモーターズ・モデルS(乗車人員4名まで)
ミニバンタイプ:トヨタアルファード(乗車人員4~6名まで)
となっており、チャイルドシートの準備も可能、全車両禁煙となっています。
仮想通貨3銘柄に対応
決済方法はビットポイントが提供する仮想通貨ウォレットアプリ「BITPointWallet」での支払いとなっており、
・ビットコイン(Bitcoin/BTC)
・ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
・イーサリアム(Ethereal/ETH)
で支払いを行うことができます。「BITPointWallet」での支払いに限定されているため、利用するためには仮想通貨取引所BITPointでの口座開設・ウォレットのダウンロードが必要となります。
実施期間と利用方法
実証実験の実施期間は、2018年11月6日(火)~2019年1月6日(日)の2ヶ月間となっており、今回の実験が成功し、仮想通貨決済の導入が可能だと判断された場合は、その後もさらに提供範囲を拡大していくことが予定されています。
仮想通貨決済に対応した送迎サービスは、BITPointのシステムメンテナンス時を除いて24時間いつでも利用することが可能となっており、利用する場合には以下の日の丸リムジン公式ホームページから予約を行うことで利用することができます。
・日の丸リムジン公式ホームページはこちら
日本「キャッシュレス化」2027年は現在の2倍に
ビットポイントジャパンは、世界に比べると遅れをとっている日本のキャッシュレス化を加速させる取り組みを行なっています。
今月初めには、日本国内で中古車販売店を展開している「カーチス」とも提携を結んでおり、2018年11月6日までの期間で仮想通貨決済を試験導入しています。
2015年に行われた世界のキャッシュレスに関する調査では、中国が51%、米国が41%と高い割合になっているのに対し、日本のキャッシュレス比率は約18%に留まっていると報告されています。
日本政府は現在、キャッシュレス比率の引き上げに取り組んでおり、2027年には約2倍となる40%を目指す方針を打ち出しています。海外では2020年に開催される「東京オリンピック」で仮想通貨リップル(Ripple/XRP)を用いた仮想通貨決済を正式に導入することを求める声も出ているため、ビットポイントジャパンによる一連の取り組みは非常に重要なものになると考えられます。
仮想通貨決済の導入を加速しているビットポイントジャパンの新たな発表には今後も注目です。
BITPointやキャッシュレスに関する記事はこちら