東京オリンピックに「仮想通貨決済」導入を ー 海外の署名運動で賛同者が数千人に
仮想通貨リップル(Ripple/XRP)を2020年に開催される「東京オリンピック」で利用できるようにすることを求めている署名運動が海外で話題となっており、賛同者の数はやがて10,000人に達しようとしています。インターネット上で行われているこのキャンペーンに対しては様々な意見が出ているものの、暗号通貨決済の採用を望んでいる人々が多いことが示されています。
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リップル(XRP)を東京オリンピック「公式通貨」に
リップル(XRP)を東京オリンピックの"公式通貨"にすることを提案しているこの署名運動は、ネット上で署名を集めることができるウェブサイト「change.org」で行われており、この提案の発信者である「Ken Takahashi」という人物は、XRPを公式通貨として採用することによって、東京オリンピックでの支払いや換金などの問題を効率的に解決することができると説明しています。
10ヶ月前に開始されたこのキャンペーンはここ最近で急速に話題となっており、日本のメディアでも複数取り上げられています。その結果、賛同する人の数は現時点ですでに8,000人を突破しており、2018年10月8日午前の時点では8,700人もの人々が署名しています。
キャンペーンの発信者は、オリンピックの開催は文化的にも経済的にも大きな成長を促す可能性を秘めているものの、インフラストラクチャー、輸送、支払いシステムなどに関する多くの課題があると指摘しており、観光客が急速に増えることによって現地通貨の需要が急増し、通貨を交換するための長蛇の列ができてしまうことなどを問題視しています。
同氏は、仮想通貨「XRP」を公式通貨として認めることによって、このような問題を解決することができると考えています。XRPはすでに世界中で利用されており、送金を素早く処理することができるため、観光客の人々が通貨の交換をする手間を省くことができるだけなく、各店舗での支払いもスムーズに行うことができるようになると期待されています。
このアイデアには日本からも賛成する声が多く出ているものの、「change.org」上で公開されている画像が東京オリンピックのロゴマークの中央に「Ripple」のシンボルが描かれていることを指摘する声も出ています。
また、日本円を使うことに意味があるのではないか?といった声や、基本的にはブリッジ通貨として機能する「XRP」を決済通貨として使用することに疑問を抱く意見も出ており、中には"オリンピックに便乗してXRPを宣伝している"といった批判的な意見も見られているため、これから日本政府やオリンピックに関わりのある企業がこの結果をどのように受け止めるかには注目が集まっています。
仮想通貨決済が成功の鍵?
今回のキャンペーンには批判的な意見も出ているものの、「東京オリンピック」の開催時に仮想通貨決済を導入することは大きな意味を持つと考えられます。たとえ公式通貨にならなかったとしても、それぞれの店舗が仮想通貨決済を独自に導入することはできるため、残り約2年の間にそのための準備を進める企業や店舗が増えていくことも予想されます。
今回のキャンペーンの結果が最終的に「東京オリンピック」にどのような影響を与えるかは定かではないものの、署名活動にはすでに仮想通貨決済の導入を求める意見が多いことが現れているため、東京オリンピックに向けて準備を進めている企業にとってもこの人数が最終的に何人になっていくのかは注目に値すると考えられます。
XRPなどを用いた送金アプリケーションも公開され始めていることも踏まえて考えると、どちらにせよ「東京オリンピック」では仮想通貨決済が幅広いシーンで利用されることになる可能性は非常に高いと考えられます。
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