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「Picassoアート」をブロックチェーンでトークン化|ジョン・マカフィー氏も協力


ブロックチェーン(Blockchain)をベースとしたアート投資プラットフォームであるマエケナス(Maecenas/ART)は、John McAfee(ジョン・マカフィー)氏や仮想通貨取引所Ethershift.coと協力して、世界的にも有名な画家パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)氏の名画をトークン化するためのプロジェクトを進めています。

こちらから読む:有名画家の名画をトークン化するプロジェクト「Maecenas」とは

ピカソ作品の「オークション」開催|Project Phoenix

ブロックチェーン技術を活用して世界的に有名な画家たちの作品をトークン化する取り組みを行なっているマエケナス(Maecenas/ART)は、2018年11月13日にパブロ・ピカソ(Pablo Picasso)氏の名画をトークン化してオークションを開催することを発表しました。

Project Phoenix(プロジェクトフェニックス)と呼ばれるこのプロジェクトには、セキュリティーの専門家としても知られるJohn McAfee(ジョン・マカフィー)氏と仮想通貨取引所Ethershift.coが協力しています。

マカフィー氏は先日、自身のTwitter上でこのプロジェクトに携わっていることを報告しています。


私は希少なアート作品をトークン化する画期的なブロックチェーン・アプリケーションを手助けしています。12月末にはピカソ作品をオークションに出品する予定です。これは2番目にトークン化された絵画であり、最初の作品は大成功を納めました。より詳しい情報はここで確認することができます。https://t.co/GlgJGcjA3B

Maecenasはこのプロジェクトの目的について、『名画をトークン化することによって、永遠に近づきがたいものにする』と説明しています。

オークションは「Maecenas」の技術を用いて実施され、それによって新しく作成されるデジタル資産は専用のERC721トークンとして表されます。また固定数のERC20トークンは、物理的な資産の共有所有権を別個に表すと説明されています。

物理的な作品が最終的に販売される日程についてはトークンホルダーによる投票でのみ決定されることになっており、オークションの開催予定時期は年末年始、具体的な詳細情報は2018年12月に発表される予定だと伝えられています。

Project Phoenixに関するより詳しい情報は、以下に記載しているMaecenasの公式サイトから確認することができます。
Maecenasの公式サイトはこちら

アート業界の「民主化」へ|Maecenas

Maecenasは、アート業界を民主化することを目指してこれらのプロジェクトに取り組んでいます。同社はこれまで一部の人々しかアクセスすることができなかった芸術作品を一般の人々に開放し、より多くの人々が有名画家が手がけた作品の所有権を持つことができる仕組みを提供しています。

マエケナスのシステムは、ブロックチェーン技術を活用することによって、芸術作品に紐づけられた改ざんされる心配のない「安全なデジタル証明書」の発行を実現しています。また名画の価値に基づいて発行されたトークンは対象となる作品の価値を反映する「貴重かつ透明性の高い資産」として扱われることになるため、トークン化の対象となった「物理的な名画」は安全に保管された状態を維持したままでオークションを開催することができるようになります。

このオークションには世界中の人々が気軽に参加できるようになっており、従来は20%も取られる場合があった名画の取引手数料を2%ほどにまで削減することに成功しています。

Maecenasはこれまでにも芸術作品のトークン化に取り組んでおり、今年7月にはミスター・ポップアートの異名を取るAndy Warhol(アンディ・ウォーホル)氏の作品をトークン化したオークションが開催されています。貴重かつ信頼性の高い投資として注目が集まっている芸術品をトークン化する試みには世界中から大きな注目が集まっています。

マエケナス(Maecenas/ART)の価格|2018年11月15日

マエケナス(Maecenas/ART)の価格は今年の1月に250円近くまで上昇したものの、その後は大きく下落しており、8月には一時的に0.008円を記録しています。その後は4〜40円付近で取引されており、2018年11月15日時点の価格は「1ART=約0.1円」となっています。

ARTトークンは、仮想通貨取引所IDEXなどが取り扱っています。

ARTの長期的な価格推移(引用:coingecko.com)