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Craig Wright:リップルを批判「XRPは違法な未登録証券」


自称サトシ・ナカモトとして知られるCraig Wright(クレイグ・ライト)氏は、ビットコイン・サトシ・ヴィジョン(BitcoinSV/BSV)の実装をサポートした後、イーサリアム(Ethereum/ETH)とリップル(Ripple/XRP)に対する批判の声を強めています。

こちらから読む:クレイグ・ライト氏が「サトシ・ナカモト」と言われる理由

XRPは「業界最大の詐欺」

ビットコイン(Bitcoin/BTC)の開発者であるサトシ・ナカモトを自称していることで知られるクレイグ・ライト氏は、ビットコインキャッシュ(BCH)がハードフォークする際に「BitcoinABC」側に対して激しい批判を浴びせていましたが、現在はイーサリアムやリップルにも矛先を向けています。

クレイグ氏は自身のTwitter上で、米国証券取引委員会(SEC)によるICOや仮想通貨に対する規制によって、イーサリアム(ETH)はもはや役に立たないものになったと語っており、リップル(XRP)は「違法な未登録証券プラットフォーム」だと批判しています。


ETHのユースケースには未来など無いということが、SECによるICOの取り締まりのニュースによって明らかになりました。これは私が何年も言い続けてきたことです。

次のターゲットはXRPです。違法な未登録証券プラットフォームはダウンすることになる。

クレイグ氏は、別のツイートの中で『XRPは仮想通貨業界で最大の詐欺だ』とも発言しており、『偽りの価格が無効になる日を楽しみにしている』とまで語っています。


XRPはこの業界で最大の詐欺です。私はこの偽りの価格が無効になるのを楽しみにしています。「非登録証券を発行し、働かずに金持ちになりたいと思っている人々に売る」というこの手口は新しいものなどではなく、やがて崩壊することになる。

クレイグ氏は、XRPやETHがセキュリティトークンに分類される可能性が高いため、これから新しく適用されるルールの影響を受ける可能性が高いと説明しています。

リップル(XRP)は「有価証券」か?専門家たちの見解

リップル(Ripple/XRP)が証券であるかどうかについては、専門家の間でも意見が分かれています。複数の専門家たちは、仮想通貨が「証券」に該当するかどうかを判定するための「Howey(ハウェイ)テスト」の要件を満たさないため、”XRPを証券として分類することはできない”と語っています。

Ripple社の上級幹部であるSagar Sarbhai(サガール・サルバイ)氏は、以下のような理由を元に『XRPは証券ではない』と説明しています。
・XRPを購入することはRipple社の株式を購入するのと同じではない
・XRPはRippleから独立している
・Ripple社がなくなってもXRPは存在し続ける
・XRPには一般に公開されている分散型オープンソース元帳がある

このような様々な理由が多方面から挙げられているにも関わらず、クレイグ氏は一貫して『XRPは証券である』と主張しています。同氏は所有者が利益を得ることを望んでXRPを販売するため、それは「証券」として分類されるべきだと主張しており、XRPが証券として分類されないためにはそれだけのユーティリティを持っていなければならないと語っています。

ビットコインの開発者として注目されていたクレイグ・ライト氏は現在、主要な仮想通貨のほぼ全てを批判しており、仮想通貨の批評家とも言われるようになってきています。彼が批判している仮想通貨には、
ビットコイン(Bitcoin/BTC)
ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
イーサリアム(Ethereum/ETH)
リップル(Ripple/XRP)
などが含まれているため、仮想通貨業界の多くの人々が彼の発言を問題視しています。しかしながら、クレイグ氏は業界でも大きな影響力を持つ重要な人物でもあるため、今後の発言や行動は注目すべきことの一つであると言えるでしょう。

リップル(Ripple/XRP)の価格|2018年11月20日

クレイグ氏は批判を続けているもののリップル(Ripple/XRP)の価格は、その他の仮想通貨に比べると安定した動きを続けており、2018年11月20日時点では「1XRP=55.29円」で取引されています。

2018年11月6日〜11月20日 XRPのチャート(引用:coingecko.com)