ブロックチェーン技術の導入・開発を目指す企業を支援することを目的として、情報キュレーションアプリ「グノシー」を運営する「株式会社Gunosy」とフィンテック企業である「AnyPay株式会社」の合弁会社である「LayerX」が、日本マイクロソフト株式会社と協力してコンサルティングなどのサポートを行なっていくことが2018年11月30日に明らかになりました。
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グノシーとAnyPayの合弁会社「LayerX」
LayerXは、日本の大手情報キュレーションアプリ「グノシー」を運営している「株式会社Gunosy」とフィンテック企業「AnyPay株式会社」の合弁会社として2018年8月1日に設立された、ブロックチェーン関連のサービスを提供している企業です。
「Gunosy」は技術面、「AnyPay」は調達面を主に担当しており、ブロックチェーンやスマートコントラクトの研究開発や企業がブロックチェーン技術を導入するための支援、コンサルティングなどのサービスを国内外で展開しています。
日本国内のブロックチェーン業界をリードしている同社は、2018年11月30日に「日本マイクロソフト株式会社」と協力して、企業へのブロックチェーン導入を支援していくことを発表しました。
ブロックチェーン導入までの「あらゆるプロセス」を支援
LayerXと日本マイクロソフトは、ブロックチェーン技術の導入を計画している企業向けに技術導入のためのコンサルティングや技術開発を行うためのサポートを行なっていくと報じられています。
「日本マイクロソフト」は同社のパブリッククラウドプラットフォームである「Microsoft Azure」をベースとしたブロックチェーンプラットフォームを提供すると共に、エンタープライズ市場におけるブロックチェーン導入企業の開拓を行い、「LayerX」はブロックチェーン技術を導入するためのコンサルティングや設計、開発などの技術的なサポートを行うと説明されています。また、両社はブロックチェーン技術の普及に向けた施策を検討し、実際に実施していくとも発表されています。
「日本マイクロソフト」は、Microsoft Azure上でブロックチェーンインフラの構築を支援する「BaaS(Blockchain as a Service)の提供をすでに開始しており、NASDAQ(ナスダック)をはじめとする国内外の多くの企業に実際に利用されています。
LayerXは公式発表の中で、ブロックチェーン技術を導入することによって、
・システム・サービスなどの停止時間を”ゼロ”にする「ゼロダウンタイム運用」
・改ざん耐性が高いデータ共有による「監査の透明化・効率化」
・スマートコントラクトによる「業務フローの自動化や省コスト化」
などを実現できると期待されている一方で、具体的に”どのような領域に活用して行けば良いかがわからない”といった声が企業から複数あがっていることを説明しています。
LayerXと日本マイクロソフトはそのような企業に対して、それぞれの事業やサービスのどのような領域がブロックチェーン技術の活用に適しているかなどのアドバイスを行うと共に、「Microsoft Azure」上のBaaSを活用して開発を行う際の技術的なサポートも提供し、実際にブロックチェーンを導入するまでのあらゆるプロセスをトータルで支援すると発表されています。
また、今後は様々な業種でのブロックチェーン実装を支援し、人々の生活や働き方の改革に取り組んでいくとも伝えられています。先日は「NEM.io財団」も、日本のブロックチェーン導入を支援するために「一般社団法人NEM JAPAN」を設立しています。これらの取り組みがこれから進められていくことによって、日本国内のブロックチェーン導入はさらに加速することになるでしょう。
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