仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

大手食料品店で「ビットコイン購入」可能に|米国のキオスク数千台に対応


仮想通貨ATMの運営会社である「Coinme(コインミー)」とキオスク(*1)の運営会社である「Coinstar(コインスター)」は、2019年1月17日にアメリカの多くの州でビットコイン(Bitcoin/BTC)を購入できるようにするために提携を結んだことを発表しました。これにより米国の人々は日常的に利用されている複数の食料品店で気軽にBTCを購入することができるようになりました。


(*1)キオスク:端末を利用した無人販売システム

こちらから読む:ラスベガスの街がブロックチェーンで変わる「アメリカ」関連ニュース

米国初の「ビットコインATM」事業者|Coinme

Coinme(コインミー)は、世界中の人々がより簡単に仮想通貨を扱うことができるようにするために、仮想通貨ATM仮想通貨ウォレットを提供している金融サービス会社です。

米国で最初にライセンスを取得したビットコインATM事業者でもある「Coinme」は、毎月数百万ドル(数億円)もの取引を処理していると伝えられています。

世界9カ国で「キオスク」を展開|Coinstar

Coinstar(コインスター)は、ワシントン州ベルビューに本拠地を構え、世界9カ国でセルフサービス式のキオスクを展開・運営している企業です。

同社のキオスクは「電子ギフトカード」や「各種クーポン」などを販売していましたが、今回の提携によって、一部のキオスクではビットコイン(BTC)も購入できるようになりました。

2019年1月時点では、商店や料品店、ドラッグストア、金融機関などの約20,000箇所に同社のキオスクが設置してあるとされており、ビットコインを取り扱うキオスクは何千箇所にものぼると伝えられています。

ビットコインが購入できるキオスクは、カリフォルニア州、テキサス州、ワシントン州を中心とした特定の「Safeway」または「Albertsons」の店舗に設置されており、これらのキオスクを通じてビットコインを購入することができます。

ビットコインが購入できるキオスクの設置場所(画像:coinme

キオスクでビットコインを購入する方法

これらの店舗に設置されているキオスクでは、次の4つの簡単なステップだけでビットコインを購入することができます。
1.Coinstarのキオスクで「ビットコインを購入」をタッチして取引条件を確認して同意し、自分の電話番号を入力します
2.米国の紙幣を現金挿入口に挿入します(最高2,500ドル(約27万円)まで)
3.ビットコイン引き換えコード付きの交換券を受け取ります。
4.「www.coinme.com/redeem」にアクセスして「Coinmeアカウント」を作成するか、既存のアカウントにサインインしてビットコインを請求します

なお、ビットコインの購入に使用できるのは「紙幣のみ」とされており、硬貨は使用できないと説明されています。

Bitcoin「普及率」上昇の可能性

Coinmeの共同創設者兼CEOであるNeil Bergquist(ニール・バーグキスト)氏は、プレスリリースの中で今回のパートナーシップによって『活発化している新しい経済に消費者の人々が参加するのがさらに容易になる』と説明しています。

また、CoinstarのCEOであるJim Gaherity(ジム・ガリティ)氏は、Coinstarはキオスクを利用する消費者の人々に価値を提供する新しい方法を常に模索していると語り、『Coinmeの革新的な配信メカニズムとCoinstarの柔軟なプラットフォームによって、消費者は簡単に現金でビットコインを購入するこtができる』と説明しました。

多くの人々が利用する食料品店で簡単にビットコイン(BTC)が購入できるようになることで、米国における「ビットコインの普及率」はさらに高まっていくことが予想されます。

2019年1月18日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格

ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は、2018年12月15日頃に「1BTC=36万円」近くまで下落して以降、横ばいの状態が続いており、2019年1月18日時点では「1BTC=399,336円」で取引されています。

2018年11月19日〜2019年1月18日 BTCのチャート(引用:coingecko.com)