NEM財団は、ネム(NEM/XEM)の次世代コアエンジンとなる「カタパルト」の開発に携わる初の「NEMサービスプロバイダー」として「Bonfire Portal」という企業が参加したことを2019年4月10日に発表しました。この企業は新しいウォレットアプリである「Catapult Mobile Wallet(カタパルト・モバイル・ウォレット)」の開発に参加すると説明されています。
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「Catapult Mobile Wallet」の開発に参加
「NEMサービスプロバイダー」とは、NEM.io財団と事業パートナー契約を結び、特定のサービスや製品を開発する”外部のパートナー企業”のことを指します。サービスプロバイダーとしてパートナー契約を締結した企業はNEM財団から「開発資金」と「特定のプロジェクトの仕事」を任されることになり、その製品を開発して財団に提出することになります。
今回発表された「Bonfire Portal」は、仮想通貨ネム(NEM/XEM)を保管するためのウォレットアプリ「Catapult Mobile Wallet(カタパルト・モバイル・ウォレット)」の開発に参加すると説明されています。
カタパルトは『あらゆるビジネスのデータを取り扱うことができる「実用性」と「セキュリティ」を兼ね備えた最も使いやすいブロックチェーン』だとされており、『処理速度やスケーラビリティを向上させるための機能強化に加え、これまでの非中央集権型のブロックチェーンにはなかった新機能を搭載する』と説明されています。
具体的な内容としては、複数のトランザクションを一つにまとめて信頼を必要としない交換などを実現する「アグリゲート・トランザクション」やマルチレイヤー・マルチシグネチャー・アカウントなどをパブリックとプライベートの二つのブロックチェーンで利用できるとされており、最先端のスマートコントラクト機能を、コーディングやセキュリティリスクに悩まされる事なく利用することができると説明されています。
カタパルト実装に向けて開発を進めるNEM財団
NEM財団は2019年内に「カタパルト」をメインネットで公開することを目標として開発を続けており、今年の3月にはカタパルト開発に関する今後の計画を記したロードマップを公開しています。公開されたロードマップによると、今後はテストネットでカタパルトが公開されたのちにメインネットでの公開が予定されており、今年度中には関連する様々なプロジェクトが進められるとされています。
また2020年以降は、
・IoTを実現する機能
・ライトニングネットワークへの対応
・ステーブルコインの発行
・投票モジュールの改良
なども予定されています。このような開発を進めるために「NEMサービスプロバイダープログラム」は継続してプログラムに参加する企業を募集しているため、今後もさらに開発が進んでいくことになると予想されます。
NEM財団が公開している「NEM.io財団によるカタパルトのロードマップと展望」は以下のリンクから確認することができます。
>「カタパルトのロードマップと展望(日本語版)」はこちら(公式Googleドキュメント)
>NEM.io財団からの公式発表はこちら
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2019年4月10日|ネム(NEM/XEM)の価格
ネム(NEM/XEM)の価格は過去1ヶ月間に渡って上昇を続けており、2019年4月10日時点では「1XEM=8.16円」で取引されています。最近の最高値は今月3日に記録した約9円となっています。