韓国の首都ソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長は、2019年5月20日に開催された「Korea Future Forum 2019 & ブロックチェーンテックショー」に参加した際に『ブロックチェーンや人工知能(AI)などの技術を活用して、”最高のスマートシティ“を構築していきたい』との考えを語りました。
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韓国・ソウルの市長である朴元淳(パク・ウォンスン)氏は、「Korea Future Forum 2019 & ブロックチェーンテックショー」の中で、現代社会では「データの価値」がこれまで以上に重要になってきていると説明し、世界最高の情報通信技術を用いて都市・行政データを収集し、人工知能(AI)やブロックチェーンなどの技術と融合させることによって、これまでにはなかった新しいサービスを提供していきたいとの考えを語りました。
具体的な計画としては、2022年までにおよそ5万ものデータセンターをソウル全域に設置するとされており、市民の行動データを収集して民間データと融合させ、これを基にして新たなデータを創出してデータ産業を発展に導いていく予定だと伝えられています。
またこの他にも、ブロックチェーン技術を活用した電子投票システムを構築したことや、ソウルの市民カードにブロックチェーンの統合認証システムを実装していく計画なども語られています。
パク市長は、このようなブロックチェーン関連のサービスを提供することによって、市民が様々な行政サービスをより簡単に利用できる環境を構築していきたいとの考えを語っており、『市民の利用率や快適さを高めるために最善を尽くしていきたい』と説明しています。
ソウル市は以前からブロックチェーン技術を積極的に取り入れてきており、今年の2月には2022年までに1兆2,000億ウォン(約1,184億円)を投資していく計画も明らかにされています。早い段階からブロックチェーンや仮想通貨の開発に取り組んでいる「ソウル市」からの新しい発表にも期待が高まります。