ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は今月10日頃から急速に下落しているため、市場では恐怖心が強まってきていますが、大手仮想通貨取引所「Coinbase(コインベース)」が公開しているデータでは、ビットコインを大量に保有している”クジラ”たちは「売りではなく、買っている」ということが示されています。
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クジラの67%は「売りではなく買い」
米国の大手仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)が公開している新しいデータでは、巨額のビットコインを保有している投資家(クジラ)の大半は現在ビットコインを”売る”のではなく”購入している”ということが示されています。
有名な仮想通貨メディア「The Block」の研究責任者であるLarry Cermak(ラリー・サーマック)氏は、2019年8月15日のツイートでコインベースのデータを引用し、仮想通貨を大量保有している投資家の67%は売りではなく「買い」のポジションを取っていると報告しています。
興味深いことにコインベースのデータによると、巨額のBTC保有者(上位10%)の中の67%は過去24時間で売却するのではなく、購入しているようです。
ラリー氏が掲載しているデータは、仮想通貨の取引活動やコインベースユーザーが市場にどのよう反応しているかに関する情報を提供するように設計されています。
画像左下に掲載されている「Top holder activity」は、コインベースで大量に仮想通貨を保有しているユーザーを分析し、過去24時間でポジションを売買したユーザーの数を示しており、今回の画像では「買いが67%」となっています。
また、その右側に掲載されている「Typical hold time」は、顧客のアカウントに保有されている仮想通貨が売却、または別のアドレスやウォレットに送金されるまでの平均日数を示しており、今回の画像では「89日間」となっています。
ビットコインが今年7月頃から100万円付近のサポートラインを維持し続けていることを踏まえて考えると、現在のビットコイン市場における100万円のラインは”買いのポイント”として意識されている可能性が高いと予想されます。
ビットコイン市場への「恐怖心」はやや低下
仮想通貨市場における「恐怖と欲の感情」を数値で確認することができるウェブサイト「alternative.me」のデータでは、先日まで”恐れの感情”が非常に強くなっていたビットコイン市場が徐々に変化してきていることが示されています。
このデータは「100」に近づくほど投資家の”欲”が強まっていることを示しており、反対に「0」に近いほど”恐怖心”が強まっていることを示しています。つまり「0」は底値が近づいてきていることを示しており、「100」は天井が近づいてきていることを示しています。
本日2019年8月16日のデータでは、この数値は「31」となっており、やや恐れの感情が強いことが示されていますが、先日15日の数値は「13」となっているため、現在は徐々に強気な感情が戻ってきている段階なのだと予想されます。
ビットコイン価格は依然として100万円台での推移を続けているため、今後もまだ注意は必要ですが、今回のデータに基づいて考えると、近日中には再び価格上昇が起こる可能性もあると考えられます。
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2019年8月16日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は先日15日に102万円付近まで下落して以降はやや回復してきており、2019年8月16日時点では「1BTC=1,075,991円」で取引されています。
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