日本最大のギフトカード取引所である「Amaten(アマテン)」は、年間取引高120億円分の取引全てをブロックチェーン上で行い、サービスを拡大していく計画を発表しました。同社はスマートコントラクトプラットフォームを展開する「aelf」と提携を結んでおり、aelfのプロットフォーム上にブロックチェーン基盤を構築して、グローバルに事業を拡大し、新たなビジネスモデルを構築するとしています。
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日本最大のギフトカード取引所「Amaten(アマテン)」
Amaten(アマテン)は、日本で最初のギフトカード取引所として2012年にサービスを開始した企業であり、現在は「Amazon・iTunes・楽天・Netflix・Playstation・Nintendo」などをはじめとする合計26種類の主要なギフトカードを取り扱っています。同社のユーザー数は2018年時点で約10万人に達しており、トランザクション数は約100万件、総取引高は120億円にのぼっていると報告されています。
アマテンが提携を結んだ「aelf」はビジネスでブロックチェーンを開拓するマルチチェーンネットワークおよびスマートコントラクトプラットフォームを提供している企業であり、同社のブロックチェーンを使用する企業は企業は自社で構築することなく、パブリックチェーンドメインまたは独自のプライベートチェーンでアプリケーションを運用できると説明されています。
Amatenは今回の提携を通じて「aelf」のプラットフォーム上にブロックチェーンフレームワークを構築することによって、国内だけでなくグローバルの事業を拡大し、新しいビジネスモデルを創出すると説明しています。
ブロックチェーンで「透明性とトレーサビリティ」を提供
現在一般的に利用されているギフトカードは「物理的なカード」または「電子メール経由のデジタルコード」となっていますが、Amatenはこれらのギフトカードは発行と交換の両方が不安定で安全ではないとしており、
・「物理的なカード」は製造・配布・追跡・在庫管理が困難
・「デジタルコード」は悪意のある攻撃に対するセキュリティがない
と指摘しています。
しかし、ブロックチェーン技術を用いてギフトカードを「デジタル資産」に変換することによって、元の発行者とエンドユーザー間で行われる取引に透明性とトレーサビリティを提供することができるとのことです。
Amatenの会長である金澤 朝海氏は、公式発表の中で次のように述べています。
ギフトカードに使用されている現在のシステムと技術は完全に時代遅れで、90年代半ばのものが未だに使われています。現在のデジタル世界に一致するように進化したことは一度もありません。また根本的な欠点に悩まされ、非常に不便です。
私はギフトカード業界がブロックチェーンの完璧なユースケースになると信じています。2つは完全にまた自然にフィットします。 またサービス、迅速かつ最も費用対効果の高い構築、柔軟なスケーラビリティ、専用サイドチェーン、スマートコントラクトモジュールを提供するため、最高のブロックチェーンテクノロジープロバイダー「aelf」と提携することを選択しました。
私たちは古く複雑な既存システムを再構築し、真にデジタル化された超高速で不正が不可能な新デジタルギフトカード業界の未来に心から興奮しています。
また「aelf」の共同設立者兼COOであるZhuling Chen氏は次のように述べています。
Aelfは、ブロックチェーンによってのみ達成可能な創造的で革新的なソリューションの提供に焦点を当てています。 Amatenとのパートナーシップを通じて、従来の業界でのブロックチェーンソリューションの採用を開拓していきたいと考えています。
ブロックチェーン技術を本格的にギフトカード取引所に導入することによって、Amatenが今後どのような進化を遂げていくことになるかには注目が集まります。
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