三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が、スマートフォンでタッチ決済やポイント管理を一括管理することができるウォレットアプリ「MUFGウォレット」を2019年9月から提供開始する予定であることが日本経済新聞の報道で明らかになりました。
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金融系カードや免許証を一括管理「MUFGウォレット」
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が提供を予定している「MUFGウォレット」は、スマートフォンを端末にかざすだけで支払いを行うことができる「タッチ決済」や、ポイント管理を一括して行うことができるウォレットアプリだと伝えられています。
まず最初は、クレジットカード大手「VISA(ビザ)」のデビットカードをアプリに取り込むことによって「日本で初めてとなる国際企画に沿ったVISAのタッチ決済」をできるようにします。このサービスはAndroid端末であればほぼ利用できるとされています。
2020年春には「JCBデビットカードのタッチ決済」にも対応し、「Ponta(ポンタ)ポイント」も貯めることができるようになるとされています。また将来的には「電子化した運転免許証」や「お薬手帳」などもアプリ内に取り込むことを計画しており、様々なサービスを統合することによって、最終的には従来の”財布”に取って代わる存在となる狙いがあるとのことです。
MUFGは、これまでに培ってきた技術を生かして運転免許証などといった金融分野以外のカードも安全に取り扱えるようにすることを予定しており、ネットバンキングや資産運用などといったその他の金融サービスの利用にも繋げていくことを予定しているとされているため、これまで財布内でかさばっていた各種カードなどがスマートフォンだけで簡単に管理でき、様々なサービスをスムーズに利用することができるようになると予想されます。
2019年後半には「coin」の実用化も予定
MUFGは、ブロックチェーン技術を用いたデジタル通貨「coin(コイン)」を2019年後半に実用化することも予定しているため、これらのサービスも統合されていくことになると予想されます。
元々「MUFGコイン」と呼ばれていたこのデジタル通貨は今年4月に「coin」へと名称が変更されており、ブロックチェーン技術を用いて企業などが自社の名前をつけたコインを発行し、独自のポイントサービスなどを行うことができる「カラードコイン」と呼ばれる機能を搭載していることなどが明らかにされています。
coinは「1coin=1円」として設定されたステーブルコインとして利用できるだけでなく、独自通貨発行のプラットフォームの機能も備えているため、coinが「MUFGウォレット」に統合されれば非常に幅広いサービスが展開されていくことになると期待されます。