茶葉の生産を行なっているインドの企業「Assam Company India Limited(ACIL)」は、ブロックチェーン技術や人工知能(AI)、ビッグデータなどの最先端技術を活用して、茶畑の生産量を4倍に増やすことを計画しています。
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ブロックチェーンで「茶産業」に技術革新を
Assam Company India Limited(ACIL)は、茶葉の生産に「ブロックチェーン・人工知能(AI)・ビッグデータ」などの技術を取り入れることによって、現在の1,100万キロの茶畑生産量を今後5年間で4倍に増やし、5,000万キロの茶葉を生産する計画を発表しました。
具体的には「バーコードスキャナー」と「独自のリーダー」が付属したブロックチェーンソリューションをトレーサビリティ・真正性の検証・品質保証プロセスに活用すると説明されています。
同社は、消費者の人々がお茶・紅茶の生産に関する詳細情報を全て確認できるようにして、サプライチェーン全体の透明性を高めることを目的とした「Farm to Cup」と呼ばれるイニシアチブを展開するために、米国企業「SmartFarms Inc」とパートナーシップを結んでいます。このプロジェクトは、茶葉を栽培している農家の人々に”適切な報酬”を与えることも目指しているとのことです。
ACILの会長でありながら億万長者ビジネスマンとしても知られるBavaguthu Raghuram Shetty(BRシェティ)氏は「このプロジェクトの主な目的は、茶業界を分散型台帳技術(DLT)で再編すると同時に、人々の生活を変えることである」と述べています。
私たちの目的は「茶産業の最前線に技術革新をもたらすこと」です。これは同社の農園に住む26,000人の農民の生活に影響を与えるだけでなく、全国の茶部門で雇用されている全ての従業員に影響を与えます。
食品の製造にブロックチェーン技術を取り入れる動きは世界中で進んでおり、これまでにも大手企業や企業向けに食品を生産している企業がブロックチェーンを活用したプロジェクトを発表しています。