仮想通貨Libra(リブラ)の運営主体である「Libra協会」は、2019年11月15日にLibraテストネットの進捗状況を報告し、「過去5ヶ月間で急速に成長している」と報告しました。今回の発表ではLibraネットワークの機能をテストすることができる「プレメインネット」を立ち上げたことも発表されています。
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成長を続ける「Libraネットワーク」
Libra協会の報告によると、Libraのテストネットは51,000を超えるトランザクションを記録しており、34のプロジェクトをテストネット上で開発したと説明されています。この34のプロジェクトの中には「10のウォレット」と「11のブロックチェーンエクスプローラー」などが含まれています。
Libraが正式に発表された直後には、SNSトレードプラットフォーム「eToro(イートロ)」が”Libraブロックチェーンを用いた資産のトークン化”に成功したと報告されていましたが、今回の発表では『テストネットの開始からわずか7週間で34のプロジェクトが立ち上げられた』と報告されています。
順調にネットワークが拡大していることを報告しているLibra協会は、現在開発者の人々に対してLibraネットワークの機能をテストすることを促しています。
Libraのテストに役立つ「プレメインネット」公開
Libra協会は今回、Libraネットワークの機能をデモンストレーションし、世界中の開発者に早期アクセスを提供するための「プレメインネット」を立ち上げたことも発表しています。プレメインネットでは現在7つのノードが稼働しており、14のノードが処理中だと説明されています。
開発者の人々は「プレメインネット」を利用することによって、ソフトウェアエッジケース(境界ぎりぎりの特別なケース)のテスト、トラブルシューティング、診断、解決をより簡単かつ迅速に行うことができるとのことです。
Libra協会はメインネット公開時に100のノードを展開することを計画しており、今回の発表では2020年には「ノードを実装する技術チームを持たない組織のためのサポート」も提供する予定だと説明されています。
仮想通貨「Libra」に関してはすでに複数の国や政府関係者が「排除・阻止」に向けて動き出していることが報告されていますが、Libra協会は現在も順調に開発を続けているため、今後もLibraに関する議論は続けられていくことになると予想されます。Libra協会の発表によると、最初のロードマップは2019年内にも完成する予定だとされています。