仮想通貨イーサリアム(Ethereum/ETH)のウォレットである「MetaMask(メタマスク)」が、Google Play(グーグルプレイ)のアプリストアから削除されたことが明らかになりました。今回の削除を受けて仮想通貨コミュニティーからは批判の声が多数あがっています。
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削除理由は「マイニング禁止のポリシー違反」
MetaMask(メタマスク)は、分散型アプリケーション(DApps)を使用する際などにも利用することができる仮想通貨イーサリアム(ETH)やイーサリアム関連のトークンを保管するための人気のウォレットであり、月間アクティブユーザーは26万4,000人いると推定されています。
Google Playからメタマスクが削除されたのは先週のことであり、Google側はアプリ削除の理由として「モバイル端末でのマイニングを禁止するポリシーに抵触していること」をあげています。
しかしMetaMaskは仮想通貨マイニングのサービスを提供していないため、Googleに対して「Googleの主張は事実とは異なる」と訴えたものの、この訴えは拒否されたと伝えられており、記事執筆時点でもMetaMaskはGoogle Play上から削除されたままとなっています。
なお、MetaMaskはAndroidだけでなく「Chrome・Firefox・Opera・Brave・iOS」などのデバイス向けにもアプリを提供していますが、これらのデバイスでは通常通りダウンロードすることができるようになっています。
メタマスクは「以前Google Playストアからアプリが削除された際に仮想通貨コミュニティーの猛反発を受けて削除が取り下げとなったこと」を受けた、今回の件についてもメタマスクユーザーがGoogleに対して声をあげることによって削除が取り下げられることを期待しており、すでに複数の反発の声が上がっています。
先日はGoogleが所有する動画共有サービス「YouTube(ユーチューブ)」でも仮想通貨関連の動画が削除されましたが、これに関してはGoogle側が「間違いだった」と説明していることが明らかにされています。
(参照元:MetaMask公式Twitter)