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中国人民銀行:デジタル人民元の「開発進捗」を報告


中国の中央銀行である「中国人民銀行(PBoC)」が開発を進めている独自のデジタル通貨「デジタル人民元」の基本的な設計が完了したことが中国メディア「JRJ.com」の報道で明らかになりました。

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基準策定・研究開発・共同テストなどを完了

中国メディア「JRJ.com」の報道によると、中国人民銀行(PBoC)が発行した「Inventorying the Bank’s 2019 FinTech」という論文の中では『中国人民銀行がデジタル人民元の基準策定やトップレベルの設計、機能研究開発、共同テストなどを完了した』ということが記されていると報じられています。

デジタル人民元の発行に向けた取り組みは2014年から進められており、最近の報道では「4つの商業銀行」および「3社の通信事業者」と協力して深センと蘇州で試験導入が行われるとも報じられていましたが、今のところ具体的なリリース時期については明らかにされておらず、今後は「安全性・セキュリティ・管理」などに関する準備を進めていく予定だと伝えられています。

中央銀行デジタル通貨(CBDC)は中国以外の国でも発行に向けた準備が進められていますが、世界的に影響力のある中国のCBDCは特に大きな注目を集めており、最近では麻生 太郎(あそう たろう)財務相がデジタル人民元に対して「日本にとって極めて大きな問題だ」と発言したことも報告されています。

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