イーサリアム(Ethereum/ETH)関連の技術開発を行なっているブロックチェーン企業「ConsenSys(コンセンシス)」の共同設立者であるAndrew Keys(アンドリュー・キース)氏は、コンセンシスのサイトで公開された2020年予想の中で『イーサリアム2.0に向けた大型アップデート「Serenity(セレニティ)」は2020年に実施される』と予想しています。
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2020年はイーサリアムの技術開発が進む?
Andrew Keys(アンドリュー・キース)氏は、2020年1月7日に「ConsenSys(コンセンシス)」の公式サイトで”2020年の予想”を公開し、『2020年にはイーサリアム2.0がフェーズ0を超えて”フェーズ1″に移行し、シェードチェーンが開始される』との予想を語っています。
イーサリアムは現在、ビットコインと同じプルーフ・オブ・ワーク(PoW)と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを採用していますが、イーサリアム2.0ではプルーフ・オブ・ステーク(PoS)と呼ばれる仕組みへと段階的に移行していくことが予定されています。
イーサリアムはPoSへと完全移行する前に”PoWとPoSのハイブリッドモデル”を経由する手順を採用していますが、PoSへの移行が完了すると、先日「Coincheck(コインチェック)」が国内で初めてサービスを提供すると発表して話題となった「ステーキング」が可能になるため、より多くの人々がイーサリアムで利益を得ることができるようになると期待されます。
PoSは、仮想通貨保有者に”取引承認・ブロック生成を行う代表者”に投票(委任)する権利が与えられ、代表者に委任することによってブロック生成の報酬を受け取ることができる仕組みとなっているため、従来のマイニングのように専門的な知識や高価な機械を有していなくてもネットワークの運営をサポートして報酬を獲得できるようになっています。
また、PoSはマイニングにかかる電力を削減したり、51%攻撃の可能性を低減させたりすることもできると期待されているため、イーサリアムの性能が大幅に向上すると期待されています。
コンセンシスが2019年前半に公開したロードマップでは「セレニティのフェーズ0は2019年末までに実装される予定」とされていましたが、現時点での開発はこのロードマップよりも遅れており、一部の専門家は「フェーズ0の実装は2020年第4四半期になる妥当」と語っているため、実際にイーサリアム2.0が2020年内に開始されるかは定かではないものの、コンセンシスはイーサリアムの技術開発に深く関わっている企業でもあるため、キース氏の予想には注目が集まっています。
2020年1月11日|イーサリアム(Ethereum/ETH)の価格
イーサリアム(Ethereum/ETH)の価格は先月18日に13,000円付近まで下落したものの、その後は徐々に回復してきており、2020年1月11日時点では「1ETH=15,700円」で取引されています。
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