プログラムを更新することによってデザインが変化するブロックチェーンアート作品を提供している「Async Art」は、2020年2月29日に「First Supper(最初の晩餐)」という初めての作品が103.4ETH(約252万円)で落札されたことを報告しました。
こちらから読む:ペンタブ大手がブロックチェーン活用「アート」関連ニュース
First Supper「103.4ETH」で落札
イーサリアム(ETH)のブロックチェーン技術を活用した”プログラム可能なアート作品”を提供している「Async Art」は、2020年2月29日にレオナルド・ダ・ヴィンチの名作「最後の晩餐」に因んだ作品である「First Supper(最初の晩餐)」が103.4ETHで落札されたことを報告しました。この金額は2020年2月29日時点のレートで換算すると約252万円に相当します。
SOLD!「First Supper」のマスターオークションは合計103.4ETHで終了しました。
このムーブメントを実現した新しいオーナー、アーティスト、コミュニティに祝福を送ります!
「Async Art」とは?
「Async Art」で公開されているアート作品は「1枚のマスター作品」と「22枚のレイヤー作品」で構成されており、マスター作品にレイヤー作品を配置することによって”最終的な1つの作品”が完成する仕様となっています。
マスターとレイヤーの両方は”NFT(代替不可能なトークン)”として販売されており、レイヤー(NFT)の保有者は決められた範囲内で作品のデザインに変更を加えることができるようになっています。レイヤー保有者によって加えられた変更はマスター作品にも反映されるため、結果的にこれらの作品は複数のトークン保有者の選択によってデザインが変化する仕様となっています。
今回売却された「First Supper」も実際には複数のレイヤーで構成されているため、今回のツイートに添付されていた画像が完成形というわけではなく、実際には以下のように様々なデザインが隠されています。
「Async Art」のプロジェクトは今月開始されたばかりであり、公式サイトには「2人のスマートコントラクト開発者」と「13人のアーティスト」によって作成された6つの作品が掲載されています。
アート作品をブロックチェーン技術でトークン化するプロジェクトや、それによって”アート作品の分散所有”を実現したプロジェクトなどはすでに複数立ち上げられていますが「時間と共にデザインが変化するブロックチェーンアート」というアイデアは新しいものであるため、「Async Art」の今後の取り組みには注目が集まります。