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グローバル・ステーブルコイン規制に向けた「10の要点」を発表:金融安定理事会


G20の監督機関である「金融安定理事会(FSB)」は2020年4月14日に、仮想通貨Libra(リブラ)のように世界中で利用されることが予想されるステーブルコイン「グローバル・ステーブルコイン(Global Stablecoin/GSC)」の規制・監督・監視に向けた”10の要点”を記した公式文書を公開しました。

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G20関連当局に「ステーブルコイン規制」で10の提言

金融安定理事会(FSB)が2020年4月14日に公開した公式文書では、仮想通貨Libra(リブラ)のように世界中で利用されることが予想される「グローバル・ステーブルコイン(Global Stablecoin/GSC)」に対して、国際的な規制を定めていくことの必要性が訴えられています。

この文書はG20(*1)向けに公開されているものであり、合計67ページに及ぶ文書の初めでは、グローバル・ステーブルコインの規制に向けた”特に重視すべき10項目”が記されています。

(*1)G20:主要20カ国・地域(日本、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、アメリカ、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、韓国、メキシコ、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ、欧州連合)

これら10項目の中には以下のような内容が記されており、各国の規制当局に対して「多様化するグローバル・ステーブルコイン(GSC)に臨機応変に対応しつつ、各国の関連機関で協力しながら、具体的な規制枠組みを作成・適用し、実際の運用開始前に全ての規制要件を満たさせる必要がある」といったことが説明されています。

技術革新を妨げないための「柔軟性」も提供

金融安定理事会(FSB)はこの提言の目的について『グローバル・ステーブルコインが国内外で決済手段や価値の保存手段として使用されることを想定しており、それに伴う潜在的なリスクを和らげることを目的としている』と説明していますが、それに合わせて『国内の担当官庁が責任あるイノベーションをサポートし、施策を講じられるように柔軟性を提供する』と補足しています。

また、これらの推奨事項は「グローバル・ステーブルコイン」に限定したものではなく「同様のリスクをもたらすその他のステーブルコインや暗号資産」にも適用されるとされています。

金融安定理事会(FSB)はこれらの内容に関する意見を2020年7月15日まで募集しており、それらの意見を踏まえた最終的な提言を2020年10月に発表することを予定しています。

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