ビットコイン(Bitcoin/BTC)のP2P取引所「LocalBitcoins(ローカルビットコイン)」におけるBTC取引量がチリ・アルゼンチン・ベネズエラなどの地域で4月頃から増加し、過去最高を記録していることが明らかになりました。
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南米3カ国で「ビットコイン取引量」が増加
LocalBitcoins(ローカルビットコイン)は、ユーザー間で仮想通貨を直接取引することができるP2P取引所であり、ベネズエラなどの地域で活発に利用されている仮想通貨取引所として知られています。
ベネズエラにおけるLocalBitcoinsのビットコイン取引量はこれまでにも順調に増加していたことが報告されていましたが、4月頃からはベネズエラだけでなく「チリ」や「アルゼンチン」などでも取引量が増加し、過去最高の取引高に達していることが報告されています。
アルゼンチン
アルゼンチンでは、4月初め頃からビットコインの取引高が増加し始めており、2020年4月18日時点では1週間のアルゼンチン・ペソ建てBTC取引高が「約4,700万ペソ(約7,500万円)」にまで増加したことが報告されています。
チリ
チリでも同様に4月初め頃にビットコイン取引高が急増しており、2020年4月4日時点では1週間のチリ・ペソ建てBTC取引高が「約3億3,000万ペソ(約4,100万円)」という過去最高値に到達したことが報告されています。
その後2週間の取引高はやや低下しているもの、4月18日時点での取引高は「約2億3,300万ペソ(約2,900万円)」となっており、比較的高い水準となっています。
ベネズエラ
ベネズエラでも4月初め頃からビットコイン取引高が増加しており、2020年4月18日時点では1週間のボリバル建てBTC取引高が「約5,380億ボリバル(約3億3,860万円)」という最高値に到達しています。
ハイパーインフレや新型コロナが影響か
南米3カ国におけるビットコイン取引量の増加は「ハイパーインフレによる現地通貨の価値低下」や「新型コロナウイルス関連の経済的な打撃」が影響していると考えられています。
賛否両論はあるものの、ビットコインは依然として”価値の保存手段”として世界的に支持されているため、自国通貨の価格下落に悩まされている地域の投資家たちは、半減期前でもあるビットコインに資産を移しているようです。
LocalBitcoins全体の取引量で見ると、それほど大きな変化は見られていないものの、その他複数の国でも取引量の増加傾向は見られ始めてきており、モロッコでも4月11日に過去最高の取引高が観測されています。
依然として「ビットコインの価格下落」を予想する意見は出ているものの、仮想通貨業界では「半減期後には再び大幅な価格上昇が起きる」と期待されているため、”ビットコイン買い”の動きは世界的に強まってきていると考えられます。
「LocalBitcoins」における各国のBTC取引量は以下のリンク先から確認することができます。
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2020年4月25日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格
ビットコイン(BTC)の価格は過去1ヶ月間に渡って70万円前後での推移を続けていたものの、先日24日に80万円を突破し、2020年4月25日時点では「1BTC=813,033円」まで回復しています。
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