音楽やオーディオブックを配信するデジタルミュージックストアを運営しているアメリカ・ニューヨークの老舗企業「eMusic(イーミュージック)」は、2020年5月26日にイーサリアム(Ethereum/ETH)のブロックチェーン技術を用いた独自トークンである「eMusic Token(eMU)」をリリースしたことを発表しました。
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イーサリアム基盤の「eMUトークン」リリース
eMusic(イーミュージック)は、アメリカ・ニューヨークを拠点に音楽やオーディオブックを配信しているデジタルミュージックストアであり、「1998年に世界で初めてMP3で音楽をダウンロードできるミュージックストアを創業した老舗企業」として知られています。
同社は2018年時点でイーサリアム(Ethereum/ETH)のブロックチェーン技術を用いた音楽プラットフォーム」の構想を発表していましたが、2020年5月26日にはERC20トークンである「eMusic Token(eMU)」をリリースしたことが発表されました。
eMUトークンはアーティストへの支払いをより効率的かつ透明にすることを目的として開発されたデジタル通貨であり、このトークンを使用することによって音楽視聴者は直接アーティストに支払いを行うことができるようになり、アーティストの人々は音楽コンテンツの購入・再生でより多くの報酬を受け取り「音楽コンテンツを誰が使用しているか」などの情報もリアルタイムで確認できるようになると説明されています。
仮想通貨を用いた「新たな音楽配信サービス」を提供
一般的な音楽コンテンツの配信・販売サービスではアーティストとリスナーの間に多くの仲介業者が介入しているため、リスナーの人々は仲介料も含めた金額を支払う必要があり、アーティストは支払われた金額から仲介料を引いたわずかな報酬しか受け取ることができませんでしたが、「eMusicのプラットフォーム」と「eMUトークン」を使用することによって不要な仲介者を排除してより理想的なお金の流れを作ることができるとのことです。
また「eMUトークンを活用すれば新しい種類の報酬やクラウドファンディングなどのファンに向けた様々な機能を提供することもできる」とも伝えられており、「プラットフォームで交流しているファンの人々は、音楽やレビューを共有したりすることによってトークンを受け取ることもできる」と報じられています。
eMUトークンは仮想通貨取引所「Bibox」を通じて基本価格0.39ドル(約42円)で購入することができ、1eMUトークンにつき少なくとも1曲購入できることが保証されていると説明されています。