Ripple(リップル)社は2020年5月27日に、新しいクラウドベースの決済ソリューションである「RippleNet Cloud(リップルネット・クラウド)」を発表しました。このサービスは、銀行・金融機関がより低コストかつスムーズに”RippleNet”を通じた送金サービスを利用することができるサービスとなっています。
「RippleNet」へのアクセスをより手軽に
Ripple(リップル)社が新たに発表した「RippleNet Cloud(リップルネット・クラウド)」は、銀行・金融機関向けに提供されるクラウドベースの決済ソリューションであり、「RippleNet Cloud」を利用する金融機関はRippleNet(リップルネット)に参加する銀行・金融機関との間で”ハードウェアを持つことなく”共通のプラットフォームを通じて支払いを行うことができるとされています。
「RippleNet Cloud」を利用してリップルネットに参加する場合には、ハードウェアなどの準備が必要となる”オンプレミス型”と比べると5週間ほど早くRippleNetを利用することができるとのことで、ハードウェアを準備したり、それを運用するためのスタッフを雇用したりする必要もなくなるため、より素早く簡単にRippleNetに参加できるようになっています。
また「RippleNet Cloud」では、Ripple社の運営チームがインフラストラクチャのメンテナンスとアップグレードを処理するため、「同サービスを利用する顧客は運用コストを削減することもできる」とも説明されており、「運用チームと技術サポートチームが24時間365日対応のサポートを提供する」というメリットも挙げられています。
「RippleNet Cloud」を利用すれば、導入・運用コストを抑えつつ、短期間でRippleNetに参加して、仮想通貨XRPを用いた国際送金システムである「ODL」などを利用することができるため、これまでRippleNetに参加できなかった金融機関での採用が進み、RippleNetの拡大につながると期待されます。
2020年5月29日|エックスアールピー(XRP)の価格
エックスアールピー(XRP)の価格は先月末に25円付近まで回復したものの、その後21円付近まで下落した後は横ばいの状態が続いており、2020年5月29日時点では「1XRP=21.42円」で取引されています。