トロン財団(TRON Foundation)は2020年6月7日のブログ投稿で、複数の改善・新機能を搭載した「TRON 4.0」が2020年7月7日にリリースされることを明らかにしました。TronのCEOであるJustin Sun(ジャスティン・サン)氏は『TRON 4.0の公開によって、TRONは”業界の流行を作る存在”へと進化していく』と語っています。
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「TRON 4.0」公開による変更点なども説明
トロン(Tron/TRX)のCEOであるJustin Sun(ジャスティン・サン)氏は、先月末にTRONの新しいバージョンである「TRON 4.0」が近日中にリリースされることを明らかにしていましたが、今回の発表ではこの「TRON 4.0」が2020年7月7日にリリースされることが発表されています。
TRON財団は今回の発表で「具体的な変更内容」についても説明しています。主な変更点としては以下の4点が挙げられており、次のように説明が行われています。
- 仮想マシンでサポートされる最初のスマートコントラクトプライバシープロトコルを開発しました。これは現時点で最も安全で、生産性が高く、エネルギー効率の高いプライバシープロトコルでもあります。これらのプロトコルは、TRXのルールに準拠しながらプロトコルを選択する場合に、開発者に多くの可能性を提供します。
- DPoSとPBFTの利点を組み合わせてTPOSコンセンサスメカニズムをアップグレードし、ブロック確認時間を57秒から3秒に短縮して、ブロックチェーンの安全性と循環を強化しました。これらのアップグレードにより、TRON 4.0はその他すべてのパブリックチェーンの中でも特出して優れたものになります。
- 新しいTICPクロスチェーンプロトコルが導入され、TRONエコシステムにクロスチェーンの時代が到来しました。TRON 4.0がリリースされると、世界中の開発者が接続できる3つのパブリックチェーンが利用可能になります。1,000〜10,000に至るクロスチェーン通信の時代がここから始まります。
- 金融機関・エンタープライズ向けブロックチェーンソリューションの開発に成功しました。金融機関やビジネス開発者は、ニーズに基づいてカスタマイズされたブロックチェーンアプリケーションを迅速に展開することができます。これらのソリューションはプロジェクトの時間とコストを大幅に削減するだけでなく、新しいブロックチェーンシステムを簡単に採用できるようにします。
ジャスティン・サン氏は『TRON 4.0の正式リリースは、TRONが”ブロックチェーン中心のプロジェクト”から”業界の新たな流行を作る存在”へと変革することを意味する』と述べており、TRON 4.0が分散型アプリケーション(DApps)だけでなく「分散型金融(DeFi)」も視野に入れているということを説明しています。
TRONのブロックチェーン上にはすでに様々なDAppsが構築されており、取引も活発に行われていることが報告されているため、DeFi分野における今後の取り組みにも注目です。
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2020年6月8日|トロン(TRON/TRX)の価格
トロン(TRON/TRX)の価格は今年3月に1円以下まで下落したものの、その後は徐々に回復してきており、2020年6月8日時点では「1TRX=2.02円」で取引されています。