日本暗号資産取引業協会(JVCEA)は2020年6月10日に、同協会が集計・公表している「最新版の統計情報」を公開しました。公開されたデータの中には「暗号資産取引状況・取引高・利用者預託金残高・証拠金取引建玉残高・利用者口座数・暗号資産の保有状況・現物取引高ランキング」などが含まれています。
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暗号資産取引に関する「最新の統計情報」公開
日本暗号資産取引業協会(JVCEA)が公開した統計情報は、同協会に参加している日本国内の暗号資産交換業社20社(テックビューロ株式会社を除く)のデータをまとめたものであり、具体的には「暗号資産取引月次データ(2018年9月〜2020年2月)」と「現物取引高上位暗号資産データ(2020年2月)」が公開されています。
今回の報告では、令和2年2月次における現物取引高は6450億7800万円、証拠金取引高は4兆1817億8100万円だったことが報告されており、その他のデータでは以下のようなことが明らかにされています。
暗号資産の現物・証拠金取引数量は回復傾向
暗号資産の取引高は「現物取引数量」と「証拠金取引数量」の両方が2020年2月時点で増加していることが示されており、2019年12時点で「1,443,330,371」だった現物取引数量は2020年2月に「5,279,843,816」まで増加、2019年12時点で「804,891,295」だった証拠金取引数量は2020年2月に「2,586,985,106」まで増加していることが報告されています。
なお、証拠金取引数量に関しては2018年9月〜2020年2月までの期間の中で「2020年2月の2,586,985,106」が最も大きい数字となっていますが、現物取引数量に関しては2018年11月の「9,460,377,098」が最も多い数値となっています。
また「現物取引金額」と「証拠金取引金額」に関しては、どちらの数値も2019年5月〜7月頃に記録した数値のおよそ半分ほどとなっています。
利用者口座数もやや増加
暗号資産取引所の利用者口座数も徐々に増加してきていることが報告されており、口座全体の中の「稼働口座数」は2018年9月時点で「1,540,013」だったものが、2020年2月には「2,048,501」まで増加しています。
また「証拠金取引口座の稼働口座数」も増加しており、2018年9月時点で「439,694」だった稼働口座数は、2020年2月までで「586,679」まで増加しています。
2020年5月には、暗号資産業界で注目されていた「ビットコインの半減期」が到来したため、半減期前に暗号資産取引所のユーザーが増加した可能性もあると考えられます。
現物取引高上位3銘柄は「BTC・XRP・MONA」
2020年2月時点で「現物取引高」が最も多かった暗号資産はビットコイン(BTC)となっており取引高は「392,810,000,000円」とされています。
時価総額ランキングではイーサリアムが2位を維持していますが、日本では依然としてエックスアールピー(XRP)の人気が高いようで、現物取引高ランキングのTOP3は「BTC・XRP・MONA」という順番になっています。
今回報告されているランキングの順位は以下のようになっています。
順位 | 暗号資産 | 取引高の合計金額 |
1位 | BTC | 392,810,000,000円 |
2位 | XRP | 81,034,000,000円 |
3位 | MONA | 68,372,000,000円 |
4位 | ETH | 58,467,000,000円 |
5位 | BCH | 29,550,000,000円 |
6位 | XEM | 7,526,000,000円 |
7位 | LTC | 2,370,000,000円 |
ー | その他 | 4,949,000,000円 |
日本暗号資産取引業協会(JVCEA)が公開した資料では、これらのデータの他に「各種暗号資産の現物保有状況」なども記されています。詳細を確認したい方は以下の公式発表ページをご覧ください。
>>「日本暗号資産交換業協会」の公式発表はこちら