仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

暗号資産取引所の安全性を評価する「サイバーセキュリティ・スコア」導入:CoinGecko


暗号資産(仮想通貨)関連のデータ配信を行っている「CoinGecko(コインゲッコー)」は2020年7月1日に、サイバーセキュリティ企業である「Hacken(ハッケン)」と提携を結び、暗号資産取引所の安全性を評価する「Cybersecurity Score(サイバーセキュリティ・スコア)」を新たに導入したことを発表しました。

こちらから読む:マネックス証券、”JVCEAの第一種会員”に参加「暗号資産」関連ニュース

「Cybersecurity Score」を新たに導入

CoinGecko(コインゲッコー)は「暗号資産取引所が取引量を操作して”大規模な暗号資産取引所である”と偽装する可能性があること」などを考慮して、投資家の人々により信頼できる取引所データを提供するために2019年5月から「Trust Score(トラスト・スコア)」を導入しています。

Trust Score(トラスト・スコア)は「流動性・取引活動・規模・技術的専門知識」などといった複数の側面を考慮しながら暗号資産取引所の取引ペアをランク付けする仕組みであり、2019年9月には「Webトラフィック・流動性・スケール・APIカバレッジ」などに基づいて取引所をランク付けする「Trust Score 2.0」も導入されています。

今回の発表では、“安全性”も踏まえながら暗号資産取引所を評価できるようにするために、新しく「Cybersecurity Score(サイバーセキュリティ・スコア)」を導入したことが報告されています。なお、取引所の総合点数においてサイバーセキュリティは20%の比重で評価されるとのことです。

「サイバーセキュリティ対策の重要性」を強調

CoinGecko(コインゲッコー)は『暗号資産取引所は数百万〜数億ドルのユーザー資産を保有するウェブサイトであるため、ハッカーの主要な標的になっている』として『適切なサイバーセキュティ対策を講じていなければ資産が盗難されてしまう可能性があるため、どんなに優れた注文マッチングエンジンを搭載していても資産が安全であることを保証できなければ全く意味がない』と説明しています。

同社は暗号資産取引所の安全性を測るために、エストニアで設立されたサイバーセキュリティ企業である「Hacken(ハッケン)」と提携を結んでおり「サーバーとユーザーのセキュリティ・バグバウンティ・予防対策・過去のハッキング事件」などを考慮して取引所のサイバーセキュリティスコアを評価しています。

Cybersecurity Score「ランキングトップ10」

「Cybersecurity Score(サイバーセキュリティ・スコア)」の合計点数で見た場合のランキングトップ10は2020年7月2日時点で以下のようになっています。

順位 取引所名 点数
1位 Binance US 9.1
2位 BtcTurk PRO 9.0
3位 Bilaxy 8.8
4位 KuCoin 8.7
5位 Binance.com 8.7
6位 BTC-Alpha 8.6
7位 BigONE 8.6
8位 Gate.io 8.6
9位 Kraken 8.6
10位 Coinbase 8.5

(画像:CoinGecko)

日本国内取引所のセキュリティ評価は?

日本国内の暗号資産取引所だけで見ると「bitbank(ビットバンク)」と「Huobi Japan(フォビ・ジャパン)」が最も評価が高く、bitFlyer(ビットフライヤー)、BTCBOX、Zaif(ザイフ)、GMOコイン、Coincheck(コインチェック)などがそれに続く形となっています。

取引所名 点数
bitbank 7.1
Huobi Japan 7.1
bitFlyer 6.8
BTCBOX 6.6
Zaif 6.4
GMOコイン 6.1
Coincheck 6.1

新たに導入された「Cybersecurity Score(サイバーセキュリティ・スコア)」の詳細などは以下の公式サイトをご覧ください。
>>「Cybersecurity Score」はこちら
>>「CoinGecko」の公式発表はこちら