オーストリアのフィンテック企業「Salamantex(サラマンテックス)」は2020年7月2日に、同国最大のモバイルネットワークオペレータである「A1」と強力して、オーストリアにある2,500箇所以上の店舗に暗号資産決済を導入する予定であることを明らかにしました。
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BTC・ETH・DASHなどの暗号資産に対応
Salamantex(サラマンテックス)の発表によると、同社は「自社開発した暗号資産決済ソフトウェア」と「A1が展開するA1 Paymentシステム」を統合することによって、2020年夏頃からオーストリアにある2,500以上の店舗で暗号資産決済を導入する予定だとされています。
「A1」は2019年時点で7店舗に限定して仮想通貨決済サービスを導入していましたが、今回は需要拡大に応じる形で対応店舗を2,500店舗以上に拡大すると伝えられています。
これにより店舗側は、
・ビットコイン(Bitcoin/BTC)
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・ダッシュ(Dash/DASH)
などといった複数の暗号資産による支払いを受け入れることができるようになるとのことです。
SalamantexのCOOであるMarkus Pejacsevich(マーカス・ペジェセビッチ)氏は『私たちの目標は何十年間も使用されてきたクレジットカードと同じくらい簡単かつ自然に、デジタル通貨で支払いを行うことができるようにすることだ』と述べており、『A1も同様にこの次世代決済システムの可能性を確信し、デジタル決済サービスをより多くの消費者が利用できるようにすることを目指している』と語っています。
仮想通貨決済は様々な国や地域で導入が進んでおり、今年5月にはベネズエラにある20,000店舗以上で仮想通貨決済を導入する計画が明らかにされている他、先月9日にはオーストラリアとニュージーランドにある2,000台以上のコカ・コーラ自動販売機で暗号資産が利用できるようになったことなども発表されています。