独自のブロックチェーン技術「Grid Ledger System(GLS)」を開発している「株式会社アーリーワークス(Earlyworks)」は2020年7月31日に、株式会社FEインベストや複数の個人投資家・組合から総額約1億円の資金を調達したことを報告しました。
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次世代型データベース事業などの販売・開発体制を強化
アーリーワークス(Earlyworks)はブロックチェーン技術を用いたシステムソリューションの企画・提案・設計・開発を行っている東京都の企業であり、独自のブロックチェーン技術である「Grid Ledger System(GLS)」を開発しています。
Grid Ledger System(GLS)は、中央集権技術と分散技術を細かい粒度で分解・解釈した上で、それらのパーツを宮大工のように技術力で融合させた”次世代型のハイブリッドブロックチェーンシステム”だとされており、スピードとセキュリティを両立しているだけでなく、大きな課題となっていたファイナリティについても課題を解消し、一つ一つのトランザクションがしっかり確定していくブロックチェーンを実現していると説明されています。
GLSの公式サイトによると、Grid Ledger Systemは「1トランザクションあたり0.2秒」という超高速な承認速度を実現している他、1秒間に4,000万件のトランザクションを処理することもでき、ブロックチェーンの課題であったファイナリティ処理を実装しているなど様々な特徴を有しているとされています。
アーリーワークスは今回調達した資金を通じて、次世代型データベース事業やブロックチェーン導入提案事業など販売体制と開発体制の強化に取り組むとしています。
同社に投資した「株式会社FEインベスト」の代表取締役社長である須関 智紀氏は「アーリーワークス社」や「Grid Ledger System」について次のようにコメントしています。
アーリーワークス社が有する「Grid Ledger System」は従来のブロックチェーン特有の課題を払拭し、超高度情報化社会の実現における様々な社会課題を基盤から確実に解決できるプロダクトであり、高い技術力、開発力を有する会社と評価しております。
これまで株式会社博報堂DYメディアパートナーズ、日本電気通信システム株式会社並びにバレットグループ株式会社等の複数の事業会社との提携実績を踏まえ、今後確実に拡大していくと予想されるブロックチェーン市場やデータベース市場に大きな影響を与える会社と評価しており、日本だけでなく世界で通用する会社に成長していくことを期待しています。
アーリーワークスは2020年1月に、日本電気通信システム株式会社(NEC通信システム)と協力してブロックチェーン技術を活用した超高速次世代型ハイブリッドデータベース「SmokeDB」の構想実現に向けた共同研究を開始したことなども発表しています。