ブロックチェーン技術を活用したファンタジーフットボールゲームを展開している「Sorare(ソラーレ)」は2020年8月18日に、日本のプロサッカーリーグである「Jリーグ」との間でブロックチェーン技術を用いてJリーグ選手のデジタルカードを発行するパートナーシップを締結したことを発表しました。
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Jリーグと提携した「Sorare」とは?
Sorare(ソラーレ)はイーサリアム(ETH)のブロックチェーン技術を用いたファンタジーフットボールゲームを展開しているプロジェクトであり、実在するサッカー選手のデジタルカードを「代替不可能なトークン(Non-Fungible Token/NFT)」として発行し、それらの選手カードで自分だけのドリームチームを作成して、他のプレイヤーと競い合うことができるゲームを提供しています。
これらの選手カードのスコアは現実世界における選手の試合成績に応じて変化するため、ゲームのプレイヤーは実際の試合を楽しみながらゲームをプレイすることができます。また、このゲームで自分のチームのスコアが上位にランクインすると、報酬を得ることもできます。
Sorareはこれまでにも「ユベントス、アトレティコ・デ・マドリード、オリンピコ・デ・マルセイユ」などといった78以上のクラブチームとライセンス契約を結んで選手カードを発行していましたが、今回の発表では日本のサッカーリーグである「Jリーグ」との間でJリーグ選手のデジタルカードを発行するパートナーシップを締結したことが報告されています。
Sorareで「Jリーグ選手カード」が利用可能に
今回のパートナーシップによって、Jリーグ全選手のデジタルカードが発行されることとなり、それらの選手カードもSorareのグローバル・ファンタジー・フットボール・ゲームでデジタルカードとして利用できるようになります。またこの選手カードもNFTとなっているため、カード所有者はカードを売買したり、他のプレイヤーに譲渡したりすることができます。
Sorareは『今回のパートナーシップによってJリーグは世界中のゲーマーやデジタルアイテムのコレクターにブランドを展開することができるようになり、SorareのシステムはJリーグにとっての新たな収益源になる』と説明しており、同社のCEOであるニコラ・ジュリア氏は次のように述べています。
サッカーは日本で2番目に大きなスポーツであり、日本サッカー協会の野心的な戦略のおかげで急速に成長しています。私たちは、私たちのゲームを通じて、Jリーグと日本サッカーがヨーロッパやアメリカ大陸でさらに輝くためのお手伝いができることを誇りに思います。今回の合意は、トップ20のリーグが参加するグローバルなファンタジーサッカーゲームを実現するというビジョンに向けた重要な一歩となります。
2019年3月に立ち上げられた「Sorare」は、わずか12ヶ月間で50ヵ国を対象に120万ドル(約1.26億円)以上のデジタルカードを販売しており、2019年12月時点で3万ドル(約317万円)だったユーザー間の月間カード取引量は2020年6月時点で55万ドル(約5,810万円)にまで増加したと報告されているため、提携チームが拡大するにつれて「Sorare」のコミュニティーや取引はさらに活発化していくことになると予想されます。