ファイルコイン(Filecoin/FIL)は日本時間2020年10月16日00時00分頃に正式にメインネットが立ち上げられたことを発表しました。暗号資産FILはすでに「BINANCE・Gemini・Huobi・OKEx・Kraken」などといった複数の大手暗号資産取引所に上場しており、FIL価格は一時的に4倍近くまで高騰したと報告されています。
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Filecoinメインネット公開で「取引所への上場」続く
ファイルコイン(Filecoin/FIL)は本日16に公開したブログ投稿で、日本時間2020年10月16日00時00分頃(ブロック148,888)に正式にメインネットが立ち上げられたことを発表しました。
「インタープラネタリー・ファイルシステム(Interplanetary File System/IPFS)」と呼ばれる分散型のインターネットファイルシステムを開発した企業「Protocol Labs」が開発したファイルコインは、”ユーザー同士でストレージの貸し借りを行うことできる分散型ストレージネットワーク”となっており、2017年8月に実施されたICOでは合計2億5,700万ドル(約280億円)もの資金が調達されています。
暗号資産業界で大きな注目を集めていたファイルコインはすでに複数の大手暗号資産取引所に上場しており、以下のような大手暗号資産取引所が「FIL」の取り扱いを開始しています。
・BINANCE(バイナンス)
・Gemini(ジェミナイ)
・Huobi Global(フォビ・グローバル)
・OKEx(オーケーイーエックス)
・Kraken(クラーケン)
・BITTREX(ビットトレックス)
・FTX
FIL価格は2時間で「約4倍」に急騰
暗号資産の価格情報などを配信している「CoinGecko」のデータによると、メインネット公開直後で3,000円前後となっていたFIL価格は、その後2時間ほどで「1FIL=12,046円」にまで急騰したと報告されています。
その後は一時的に5,000円付近まで下落したものの、現在は再び上昇し始めており、記事執筆時点のFIL価格は「1FIL=7,589円」だと報告されています。
FILのチャート(画像:CoinGecko)
ただし、上場直後のFIL価格は取引所によって大きな違いがあったことも報告されており、『多くの取引所では40ドル〜80ドル(約4,200円〜8,400円)ほどで取引されていたものの、一部の取引所では200ドル(約21,000円)にまで高騰した』とも報告されています。
なお「CoinMarketCap」が配信している価格データにおける記事執筆時点のFIL価格は「1FIL=3,183円」とされています。
ファイルコイン(FIL)はまだ取引所で取引が開始されたばかりであるため、価格が落ち着くまでにはもうしばらく時間がかかる可能性がありますが、Filecoinのメインネット公開は長い間待ち望まれていた重要イベントでもあるため、今後の動きにも注目です。