TwitterやSquareのCEOであるJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏は2021年2月12日に、米国の著名ラッパーJay-Z(ジェイ・Z)氏と共同で仮想通貨ビットコイン(Bitcoin/BTC)の開発を促進するための基金『₿trust』を設立することを明らかにしました。
BTCの開発促進に向け「₿trust」設立
Jack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏は2021年2月12日のツイートで、米国の著名ラッパーJay-Z(ジェイ・Z)氏と共同で仮想通貨ビットコイン(BTC)の開発を促進するための『₿trust』と呼ばれる基金を設立することを明らかにしました。
同氏によると、両者はこのプロジェクトに500BTC(約25億円)を投じているとのことで、最初はアフリカとインドに焦点を当てて活動を行うとされています。また、この基金は取り消し不可能な「白紙委任信託(*1)」として設立されるため、投資先などの決定に関して両者が支持を出すことは一切ないとも説明されています。
(*1)白紙委任信託:資産管理を専門家に委託して投資先を選択する際に所有者の意思が介在しないようにすることによって、利益相反を回避する仕組みのこと
Jay-Zと私は、ビットコイン開発資金を提供するために「₿trust」という名前の新しい基金に500BTCを与えています。最初はアフリカとインドのチームにフォーカスしています。この基金は取り消し不可能な「白紙委任信託」として設立されるため、私たちの意見は投資先の決定に一切影響を与えません。私たちは基金を開始するために3人の取締役を募集しています。
ビットコインを「インターネットのネイティブ通貨」に
ジャック・ドーシー氏は以前から『ビットコインはインターネットのネイティブ通貨に最適だ』といった発言を行なっており、”コミュニティ主導で分散管理されたオープンソース技術”となっているビットコインの仕組みを高く評価していましたが、同氏がツイートしているリンク先ページでは「₿trustのミッション」について『ビットコインをインターネットの通貨する』と説明されています。
ビットコイン(BTC)を強く支持しているジャック・ドーシー氏は最近「ビットコインのフルノード」を起動させており、今月10日に仮想通貨ロビー団体である「Coin Center(コインセンター)」に100万ドル(約1億円)の寄付も行なっています。
また、同氏がCEOを務める「Square(スクエア)」は昨年9月に仮想通貨関連の特許技術を自由に利用できる環境を構築して技術発展を促進するための非営利団体である「仮想通貨オープン特許アライアンス(Crypto Open Patent Alliance/COPA)」を設立しており、先日はTwitterの最高財務責任者が「従業員やベンダーにビットコインを支払う方法」や「バランスシートへのBTC追加」について検討していることを明かしています。