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米大手銀行BNYメロン:暗号資産インフラプロバイダー「Fireblocks」に出資

世界最大手の信託銀行である「BNY Mellon(バンク・オブ・ニューヨーク・メロン)」が、機関投資家向けの暗号資産カストディ・セキュリティ企業「Fireblocks(ファイアブロックス)」に出資したことが明らかになりました。BNYメロンは自社のカストディ事業に「Fireblocks」のノウハウを導入すると伝えられています。

カストディ事業に「Fireblocks」のノウハウを導入

暗号資産カストディ・セキュリティ関連企業である「Fireblocks(ファイアブロックス)」は2021年3月18日に、「Coatue、Ribbit、Stripes」が主導するシリーズCの資金調達ラウンドで「BNY Mellon」と「Silicon Valley Bank」から1億3,300万ドル(約145億円)を調達したことを発表しました。

デジタル資産の保管・送金・発行を可能にする複数の製品を提供している「Fireblocks」は機関投資家向けにカストディを提供しており、現在は4,000億ドル(約43兆6,000億円)相当の仮想通貨を保管していると伝えられています。

Fireblocks(ファイアブロックス)は「Paradigm、Galaxy Digital、Swisscom Ventures、Tenaya Capital、Cyberstarts Ventures」などからも資金調達を行なっているとのことで、これまでの累計資金調達額は1億7,900万ドル(約195億円)に上るとされています。

世界最大手の信託銀行である「BNY Mellon(バンク・オブ・ニューヨーク・メロン)」は先月12日に『複数の暗号資産に対応した仮想通貨カストディ(保管・管理)サービスを2021年内に開始する予定であること』を発表していましたが、BNYメロンは今回の出資を通じて自社のカストディ事業に「Fireblocks」のノウハウを導入すると伝えられています。

Fireblocks社は公式発表の中で『世界最大のカストディアンであるBNYメロンが、Fireblocksのインフラストラクチャをサポートする最新の金融機関になると発表できることを嬉しく思う』と述べており、BNYメロンのアセットサービス最高経営責任者兼デジタル責任者であるRoman Regelman(ローマン・リーゲルマン)氏は次のようにコメントしています。

デジタル資産と従来の資産をつなぐ製品の開発は、未来のカストディの基礎となります。デューデリジェンスと市場調査の結果に基づいて『Fireblocksはデジタル資産サービスをサポートするための安全なテクノロジーを提供するマーケットリーダーである』と判断しました。

ここ最近では大手金融機関の仮想通貨市場参入が相次いで報告されており、先日は『米国の投資銀行Morgan Stanley(モルガン・スタンレー)が富裕層や法人顧客向けにビットコイン関連ファンドへのアクセスを提供する』ということも報告されています。

>>「Fireblocks」の公式発表はこちら