吉本興業株式会社は2022年5月13日に、メタバース・タレントアバター事業を手掛けるプロジェクト『FANY X(ファニーエックス)』をスタートすることを発表しました。タレントのアバター化には「株式会社Pocket RD」が開発する『AVATARIUM(アバタリウム)』の技術が活用されているとのことで、アバターの管理にはNFTを活用することも検討していると報告されています。
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吉本興業「FANY X(ファニーエックス)」始動
吉本興業株式会社は2022年5月13日に、メタバース・タレントアバター事業を手掛けるプロジェクト『FANY X(ファニーエックス)』をスタートすることを発表しました。
FANY X(ファニーエックス)の主な取り組みとしては「メタバース事業」と「タレントアバター事業」が挙げられており、具体的には以下のような取り組みを行なっていくと説明されています。
メタバース事業について
メタバース事業では、自治体・パートナー企業・クリエイターと連携して「地方創生・地域活性化につながる地域メタバース」のプロジェクトを推進。
第1弾では、兵庫県北部に位置する人口22,000人の町「養父市」と協力し、日本の滝100選にも選定されている養父市が誇る名所「天滝」や、ウィンタースポーツを楽しむために県内外から多くの人が訪れる「ハチ高原」などをメタバースで再現し、養父市で実際に見られる野生動物や地域のゆるキャラも制作。
さらに、観光スポットとして人気の高い「明延鉱山」も再現して、メタバース上で鉱山の中に入ることができる「体験ツアー」アトラクションも開発予定。
【吉本興業が提供できるメタバース盛り上げプラン】
- メタバース上にも住みます芸人が実際に住み、地域を盛り上げる
- 全国各地の観光スポットをPRするため、メタバース内でもエンタメ体験ができるイベントの企画立案&制作
- 吉本所属のクリエーターも含めたメタバース制作チームがすでに組織だっているため、企画段階から入り自治体の細かいニーズにも応えることができるプランを組み立てることが可能
タレントアバター事業について
タレントアバター事業では、所属芸人・タレント・他事務所のタレント・キャラクターも含めたアバターエージェンシーとして、様々なメタバースを盛り上げる為の活動の幅を広げていく。
現在は吉本所属の芸人・タレントのアバター化が進められており「メタバース上でのイベント開催や出演」「広告商材としての肖像利用」など、いつでもどこでもオンライン上で「タレントIP」「芸人コンテンツ」を活用できるサービスが展開される予定。
具体的には「要望に合わせてタレントが漫才コント落語などを披露する」「決まったセリフや日常会話を行ったりする」など現実世界で可能だったことを提案。また、芸人以外にも「アイドル・スポーツ選手・キャラクター・VTuber」などビジネスの幅を広げていく。
タレントアバター事業では「株式会社Pocket RD」が開発する自分のアバターを自動で作成できるアバタープラットフォーム『AVATARIUM(アバタリウム)』の技術を活用、現在は約70名ほどがアバター化されている。アバターの管理にはNFTを活用することも検討。
吉本興業は2021年4月に、同社が運営する各種エンタメサービスを「FANY(ファニー)」というブランドに統合してお笑いを中心としたBtoCのエンタメ事業を拡大していましたが、今後は地方創生の取り組みに加えてタレントIP・コンテンツ企画・制作のノウハウを活かして、多様なメタバースの普及をエンターテインメントでサポートして行くと説明しています。
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