カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)の創設者として知られるCharles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏は、2022年11月28日に開催されたFinancial Timesの「Crypto and Digital Assets Summit」で講演した際に、『FTXの経営破綻は分散化や準備金証明の絶対的な必要性を示すものだ』と語ったと報じられています。
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一連の失敗は「企業からプロトコルへシフトする原動力」
Charles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏は2022年11月28日に開催されたFinancial Timesの「Crypto and Digital Assets Summit」で講演した際に『FTXの経営破綻は分散化や準備金証明の絶対的な必要性を示すものだ』と語ったと報じられています。
2022年の仮想通貨市場では「Terra(LUNA)の崩壊」と「FTXグループの崩壊」という大規模な2つのクラッシュが発生しましたが、ホスキンソン氏は『そのような失敗はプロトコルの失敗ではなく、DeFiの失敗でもない』とコメントし、『それらは信頼の失敗であり、規制の失敗であり、人々の失敗である』と語ったと伝えられています。
仮想通貨業界では、FTXの破綻で一部ユーザーが預けていた資産を引き出せなくなっていることなどを受けて、自分自身で暗号資産を管理できる「自己管理型ウォレット」や、そのようなウォレットを接続して資産を自己管理しながら暗号資産を売買できる「分散型取引所(DEX)」などへの関心が高まっていますが、ホスキンソン氏は『暗号資産業界や伝統的な金融業界の両方における信頼面での失敗が”企業や人からプロトコルへとシフトする原動力”になっている』と語っています。
人々は中央集権的な仕組みを好む傾向にあります。なぜなら一貫性が得られ、効率と最適化がもたらされるからです。しかし、人は間違いを犯すことがありますし、腐敗することもあるため、ある時点で必ずその結果に悩まされることになります。FTXの時も、LUNAの時もそうでした。
真の分散型構造はリーダーなしで機能する
ホスキンソン氏は『真の分散型構造はリーダーがいなくても機能する』との考えを示しており、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)がそうであるのと同様に、カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)も創設者であるホスキンソン氏を超えて成長を続けているということを説明しています。
ホスキンソン氏はカルダノ(Cardano/ADA)について『カルダノは創設者を追い越した』とも語ったとのことで、『私がパーティを始めたが、本当に良いパーティは主催者を超えて生き続ける』とも語ったと報じられています。
同氏はこのことを示す具体的な統計データとして『300万人以上の人がいて、1,200のプロジェクトが構築され、100以上のプロジェクトが立ち上げられ、60億もの資産が発行されたが、それらの活動の大部分は私とは何の関係もない』と説明しています。
なお、Cardano開発企業としても知られる「Input Output」はエディンバラ大学との提携の一環として「プロトコルのコア組織への依存度・通貨の分布・コンセンサスの分散化の度合いなどの指標を作成する研究室」を立ち上げたとのことで、『これらは全て客観的な指標である』とも説明されています。
「仮想通貨プロジェクトの詳細」や「暗号資産取引所の準備金証明」などでは”第三者機関による評価”が非常に重要となるため、最近ではプルーフ・オブ・リザーブ(PoR)による準備金証明システムを導入したBINANCEも、PoR監査の一環としてドナルド・トランプ氏の会社からも仕事を受けていた監査法人「Mazars」と連携したことを発表しています。
(参考:Decrypt)
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