ビットコイン(BTC)の決済アプリなどを展開している「Strike」がPOS端末を展開している「Clover」の親会社「Fiserv」と提携し、CloverのPOS端末でLightning Network(ライトニングネットワーク)を活用したビットコイン決済を試験導入していることが明らかになりました。
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CloverのPOS端末で「Lightning決済」が可能に
仮想通貨決済サービスなどを提供している「Strike(ストライク)」の創業者兼CEOであるJack Mallers(ジャック・マラーズ)氏は2023年1月27日に、StrikeがPOS端末を展開している「Clover(クローバー)」の親会社「Fiserv(ファイサーブ)」のパートナーになったことを発表しました。
Strike(ストライク)はビットコインの少額送金・売買・ビットコイン決済などに使用したりすることができる決済アプリであり、少額のBTCを安い手数料で迅速に支払うことができる技術「Lightning Network(ライトニングネットワーク)」を採用している他、エルサルバドルのビットコイン採用を支援していることでも知られています。
今回の提携を通じてCloverは同社のPOS端末で試験的にライトニングネットワークを統合しているとのことで、これによってCloverのPOS端末を導入している店舗ではライトニングネットワークを経由した迅速かつ安い手数料でのビットコイン決済が可能になったと報告されています。
なお、今回の統合は「Strike」に限定されたものではなく「Lightning決済」を統合するものであるため、「Cash App」などといったライトニングネットワーク対応のサービスであれば、それらのサービスでLightning決済を行うことができるとされています。
また、今回のLightning決済導入は試験的なものであるため、今後90日間の試験導入でLightning決済導入の成果を確認し、Lightning決済が加盟店にもたらす利点を調査した上で最終的な統合が検討されることになると説明されています。
現時点でビットコインのLightning決済は正式導入されていないものの、今後の正式採用が決まればVisaやMastercardなどのクレジットカード決済と並んで「ビットコインのLightning決済」が各店舗で受け入れられることになるため、ビットコインがより多くの店舗で気軽に利用できるようになり、ビットコイン決済の利用者増加にもつながると期待されています。
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