カルダノ(Cardano/ADA)のブロックチェーン上に構築されたプロジェクトの数が1,200に到達したことが2023年2月3日に公開された開発レポートで明らかになりました。SECP・Laceなどの開発作業も順調に進められているとのことで、今月4日には10万ADA以上を保有するクジラの取引量が12週間ぶりの高値を記録したとも報告されています。
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SECP・Laceなどの開発作業も継続中
カルダノ(Cardano/ADA)のブロックチェーン上に構築されたプロジェクトの数が1,200に到達したことが2023年2月3日に公開された週間開発レポートで明らかになりました。今回公開された週間開発レポートによると、Cardanoで立ち上げられたプロジェクト数は116で、トランザクション総数は6,000万を突破したと報告されています。
最近の開発については、2023年2月15日頃に予定されているアップグレード「SECP」の準備が続けられていると報告されており、「ノードv.1.35.5」に続いて「Rosetta v.2.1.0」がリリースされたとも報告されています。
SECPアップグレードは、Cardanoでスマートコントラクトを構築するために使用される言語「Plutus」に新しい組み込み関数を追加して、開発者が簡単にクロスチェーンのアプリケーションを構築できるようにするものであり、これによってクロスチェーンのアプリ開発の敷居が下がり、カルダノ基盤DApps増加にもつながると期待されています。
また、Cardano関連のデジタル資産を保管・管理することができるライトウォレット「Lace」の開発作業も進められているとのことで、公開テスト版として提供されているLaceを利用している場合はまもなくネットワークの切り替えが可能になるとも説明されています。
Laceウォレットは「資産管理・NFT管理・取引・ステーキング」などの機能を備えた軽量版ウォレットであり、NFTを含めた資産をまとめて管理できるだけでなく、ステーキングも簡単に行うことが可能で、各種DAppsにも簡単に接続できるため、正式リリースされることによって、Cardano関連サービスの利用がより便利になると期待されています。
ADAクジラ・サメの取引も活発化
カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)では2023年1月1日から価格上昇が続いていますが、仮想通貨分析企業である「Santiment」は今月4日のツイートで『ADA価格は2023年に65%上昇している』と報告した上で『この価格上昇にはADAを大量保有するサメとクジラの蓄積が大きく関連している』と説明しています。
先月末には「ADAを大量保有している約31のアドレスがADAを売却または移動している」ということが報告されていましたが、Santimentの報告によると、10万〜1億のADAを保有するADAクジラは現在も蓄積を続けているとのことで、2023年2月4日には10万ADA以上を保有するクジラの取引が12週間ぶりの高値を記録したと報告されています。
ADAの価格はカルダノのメインネットにスマートコントラクト機能をもたらす大型アップグレード「Alonzo」が実施された2021年9月に325円付近まで上昇した後、長期的に下落し続けていますが、価格下落の裏でも開発作業は順調に進められており、Cardanoブロックチェーンを活用したサービスや商品も順調に増えているため、Cardano・ADAの今後の成長や回復には依然として期待が高まっています。