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フィナンシェ「ポリゴンネットワーク」でFNCT展開へ|Polygon Labsと協業

トークン発行型クラウドファンディングサービスを展開している「FiNANCiE(フィナンシェ)」は2023年3月27日に、ポリゴン(Polygon/MATIC)を開発している「Polygon Labs」との協業を開始したことを発表しました。今回の発表では、仮想通貨FNCTがPolygonネットワーク上で展開されることも報告されています。

Polygonネットワーク上でも「FNCT」を展開

FiNANCiE(フィナンシェ)は2023年3月27日に、ポリゴン(Polygon/MATIC)のブロックチェーンを開発している「Polygon Labs」との協業を開始したことを発表しました。

フィナンシェはトークン発行型のクラウドファンディングサービス「FiNANCiE」を展開しており、現在はFiNANCiEのプラットフォームトークン・ガバナンストークンとして機能する仮想通貨であるフィナンシェトークン(Financie Token/FNCT)の発行・販売・取引も開始されています。

フィナンシェトークン(Financie Token/FNCT)は元々、イーサリアムのブロックチェーンを基盤として提供されていましたが、今回の発表では協業の一環として、Polygonネットワーク上でFNCTを展開することも報告されています。

ポリゴン(Polygon/MATIC)は、取引処理時間の遅延・トランザクション手数料の高騰などといったイーサリアムの「スケーラビリティ問題」を解決することを目的として開発されたイーサリアムのレイヤー2ソリューションであり、安い手数料で迅速に仮想通貨を送金できることなどを特徴としています。

フィナンシェはPolygonネットワークでのFNCT展開について『FNCTのユーティリティの提供部分にPolygonを活用することで、取引処理の遅延や取引手数料(ガス代)の高騰を抑えながら、より安定したサービスが提供可能になる』と説明しています。

FNCTの実用性強化を続けるフィナンシェ

フィナンシェトークン(FNCT)は今月16日に暗号資産取引所「コインチェックで正式に取引サービスが開始されており、上場直後の価格高騰などでも注目を集めていましたが、その後はFNCTの実用性を高める複数の発表が行われています。

FiNANCiEでは、コミュニティが発行するコミュニティトークンの取引履歴を「バリデーター」と呼ばれる人々がブロックチェーン上に記録する仕組みが採用されており、一般のFNCT保有者はバリデーターを選択して自分が保有するロックすることによって報酬が得られる仕組みとなっていますが、2023年3月17日にはこの「ステーキング機能」が2023年4月3日から利用可能になることが報告されています。

また、今月20日には「FiNANCiEのブラウザ版でフィナンシェトークン(FNCT)を決済手段として利用できるようになったこと」も発表されており、「FNCTを決済に利用した場合には、他の決済手段を利用した場合よりも安くコミュニティトークンを購入できる」ということも説明されていました。

FNCTの実用性が高まることによって今後はFNCTの取引や送金がより活発に行われることになると予想されますが、Polygonネットワークを利用すれば、Ethereumのネットワークを利用するよりも安く迅速にFNCTを送金できるため、一連の取り組みによってFiNANCiEのエコシステム全体が成長・発展していくと期待されます。

フィナンシェは今回の発表の中で『今後はFNCTと各コミュニティがFiNANCiEで発行しているコミュニティトークンを組み合わせることで、FiNANCiEのサービス内に閉じていたクリエイターエコノミーをグローバルエコシステムへ発展させることを目指していく』『今後もフィナンシェはクリエイターエコノミーの拡大を目指し、Polygon上でさまざまな取り組みを進めていく』とも語っています。

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