年初からの流入額は27億ドル
欧州のデジタル資産運用会社CoinShares(コインシェアーズ)は2024年2月13日に公開した週次レポートの中で「デジタル資産投資商品への流入額は11億ドルとなり、年初からの流入額は27億ドルになった」と報告しました。
同社の報告によると、今年1月に米国で現物ビットコインETFが承認されてから1ヶ月間で、暗号資産投資商品には11億ドルの資金流入があったとのことで、「最近の価格上昇も相まって、資産運用額(AUM)は2022年初め以来の最高水準となる590億米ドルに達している」と説明されています。
流入の98%はビットコインETFに関するものであったものの、BTCの価格上昇はその他の暗号資産への関心を高めることにも繋がったとのことで、イーサリアム(ETH)には1,600万米ドル、カルダノ(ADA)には600万ドルの流入があったとも報告されています。
その他の暗号資産としては、AVAX・MATIC・TRX・XRP・SOLなどが挙げられており、具体的な流入額については以下のように報告されています。
暗号資産 | 1週間の流入額 |
ビットコイン(BTC) | 10億8,900万ドル |
イーサリアム(ETF) | 1,650万ドル |
カルダノ(ADA) | 610万ドル |
アバランチ(AVAX) | 50万ドル |
ポリゴン(MATIC) | 40万ドル |
トロン(TRX) | 40万ドル |
エックスアールピー(XRP) | 30万ドル |
ソラナ(SOL) | 10万ドル |
ジェネシスの保有株売却に対する懸念も
コインシェアーズは今回のレポートの中で「既存企業からの資金流出は大幅に鈍化しているが、ジェネシス保有株16億ドルが売却される可能性があるため、今後数ヶ月間でさらなる流出が見られる可能性がある」とも説明しています。
今月14日には「米国の破産裁判所がジェネシスがグレースケールのGBTC約3,500万株を売却することを承認した」ということも報じられており、この売却による売り圧増加も懸念されています。
しかし、この売却プロセスはブローカーの助けを借りて時間をかけて実施される予定とも報告されているため、売り圧は分散される可能性があるとも予想されます。
また、ジェネシスは「グレースケール・イーサリアム・トラスト(ETHE)1,100万株以上を売却すること」も計画していると伝えられています。
現在の仮想通貨市場ではビットコインの価格上昇が特に目立っていますが、著名アナリストのミカエル・ヴァン・デ・ポッペ氏からは「アルトコインの価格は人々が想像している以上に高騰する」との予想も語られています。
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