「Grayscale Privacy ETF」を申請
米国の大手暗号資産運用会社Grayscale(グレースケール)は2024年2月20日に、ジーキャッシュ(ZEC)などを含むプライバシー関連銘柄に焦点を当てた新しい上場投資信託(ETF)となる「Grayscale Privacy ETF」のフォームN-1A書類を米国証券取引委員会(SEC)に提出した。
「Grayscale Privacy ETF」は、プライバシー関連銘柄に重点を置いた新しいETFで、具体的には以下5つのサブテーマに関連するプライバシー関連銘柄で構成されると説明されている。
- データプライバシーソリューションプロバイダー
- サイバーサービスプロバイダー
- ブロックチェーンベースのプライバシーソリューション
- ネットワークおよび通信セキュリティプロバイダー
- プライバシー保護プロトコル
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10%はGrayscale Zcash Trust(ZCSH)に
注目すべき点は「Grayscale Privacy ETF」に、匿名性を重視した仮想通貨であるジーキャッシュ(Zcash/ZEC)に関する銘柄が含まれていることだ。
同ファンドはZECに直接投資するわけではないものの、ポートフォリオの10%は、Zcashに投資するグレースケールの投資信託「Grayscale Zcash Trust(ZCSH)」に充てられると説明されている。
ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)は「匿名性が高い仮想通貨に対する世界各国の規制強化の動き」や「それを受けた各種取引所の上場廃止」などを受けて、価格が大幅に下落していた。
しかし、今回のETF申請はZEC価格にプラスの影響を与えたようで、ZEC価格は2024年2月22日に23.7ドルから29.7ドル(約3,560円から約4,470円)まで急騰している。
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