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シバイヌ(SHIB)暗号化企業「Zama」と提携|プライバシー・セキュリティを強化

FHEソリューション開発企業「Zama」と提携

シバイヌ(Shiba Inu/SHIB)は2024年2月28日に、ブロックチェーン・人工知能(AI)向けの完全準同型暗号(FHE)ソリューションを開発する「Zama」と戦略的パートナーシップを締結したことを発表しました。

今回の提携は「The Shib:Edition 14」の中で発表されたもので、Zamaのソリューションを統合することによってSHIBエコシステム内におけるユーザーのプライバシー保護を強化できることなどが説明されています。

今回の提携は暗号化技術などに関連するやや難しい内容となっていますが「The Shib:Edition 14」では、FHEやZamaの詳細などについても詳しく説明がなされています。

SHIBとZamaの提携に関する概要は以下の通りです。

完全準同型暗号(FHE)とは?

完全準同型暗号(FHE)は、データを復号化することなく暗号化したまま処理できる暗号化技術の一種。つまり、暗号化されたデータを元のデータに戻すことなく分析・修正・作業することができる。

従来の方法で暗号化されたデータを扱う際には「最初に暗号化を解除してからデータを処理して再び暗号化する」という手順を取る必要があったが、FHEを利用すれば「データを暗号化されたままの状態で処理する」ということが可能になる。

暗号化を解除(復号化)するとその時にセキュリティリスクが生じるが、FHEを利用すれば機密情報を完全に隠した状態でデータを処理できるため、プライバシーとセキュリティを大幅に強化できる。

仮想通貨・ブロックチェーン分野における完全準同型暗号(FHE)の活用可能性としては以下のようなものが挙げられる。

Zama(ザマ)とは?

Zama(ザマ)は、ブロックチェーン・AI向けの完全準同型暗号(FHE)ソリューションを開発するオープンソースの暗号化企業

Pascal Paillier氏とRand Hindi氏によって設立された同社は、フランス・パリに本社を構えており、幅広い経歴を持つ70人以上の研究者やエンジニアを雇用している。

Zamaはクラウドサービスやブロックチェーンなどが一般化する現代社会でプライバシーとセキュリティの課題を解決するために、完全準同型暗号(FHE)に焦点を当てたソリューションを開発している。

Zamaの公式サイトでは「FHEはWeb2・Web3アプリケーションにプライバシーをもたらすものだ」と説明されており、具体的な活用分野として「顔認証・音声アシスタント・スマートコントラクト・予防医学」などが挙げられている。

SHIB・ZAMAの提携でもたらされるメリット

シバイヌ(Shiba Inu/SHIB)でZamaのFHEソリューションを活用することによって、SHIBエコシステム全体でプライバシーを強化し、トランザクションの機密性を高め、ユーザーの相互作用・データプライバシーを確保できる。

今回の提携は、SHIBコミュニティに「より安全で信頼性の高いプラットフォーム」を提供するための一環であり、これによってSHIBエコシステム内のセキュリティが強化される。

Zamaとの提携がSHIBエコシステムに与える主要な影響は以下の通り。

SHIBの報酬トークン「$TREAT」で技術活用

Zamaが提供する暗号化ソリューションは、今後リリース予定の報酬トークン「$TREAT」で活用される。

$TREATは、シバイヌで新規発行が予定されている報酬トークンで、今後の発行予定のステーブルコイン「$SHI」における流動性提供や、「ShibaSwap、Shib:The metaverse、Shiba Eternity」の報酬などで利用される。

SHIBは「BONE、TREAT、Shib:The metaverse、Shiba Eternity」など全てのトークンやプロジェクトとともに、完全準同型暗号(FHE)からの恩恵を受けることになる。

SHIBとZAMAは今後、次に起きることに備えた安全でプライベートなブロックチェーンを作り上げていく。

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