Binance創業者に株式買収の提案
BINANCE(バイナンス)創業者のCZ(ジャオ・チャンポン)氏が、株式買収の提案を受けたことを明らかにしました。2024年11月7日に公開された米大手メディアのブルームバーグのインタビューで語っています。
同氏は、バイナンスを経営していた当時に、効果的なマネーロンダリング対策を維持できなかったことから5月1日に懲役4ヶ月の判決を下されました。9月に出所して以来、仮想通貨業界で再び注目を集めています。
出所以降、メディアやイベントにも登場しているCZ氏はブルームバーグのインタビューで、バイナンス株式の買収を提案されたと明らかにしました。金額や提案元は明らかにしていません。
一方で「私は株式を永久に保有するつもりではない」とも語り、今後売却を行う可能性についても触れています。また、あらゆる提案を喜んで検討するとも明かしました。
CZ氏は、バイナンスの株式の大部分を保有しており、彼の資産の大半を占めると見られています。一方で、過去の米当局との取引で、CEOとして辞任することが盛り込まれており、CZ氏自身も現時点で復帰する意向はないと語りました。
服役での暮らしや今後の予定も語る
CZ氏は服役時の暮らしや、今後の予定についても語りました。服役当時、脅迫などの被害に遭わないために、刑務所コンサルタント(プリズン・コンサルタント)から目立たないようにすること、売店の口座に大金を入れないことをアドバイスされたようです。
一方で、徐々に刑務所内でCZ氏の存在が明らかになり「ビットコインの大物」、「貧乏ではない」といった噂が広まるようになり、看守や受刑者からおすすめの仮想通貨について尋ねられることもあったと語りました。
このような質問があったときは刑務所にいるため、情報が得られず、マーケットの状態もわからないと返答していたとのことです。
また、同じく仮想通貨取引所の創業者で、FTXに関連する犯罪で懲役25年の刑を言い渡されたSBF(サム・バンクマン・フリード)氏と比較されることについて、見当違いだとする見解を述べています。このような比較について「お金を盗んでいる人と、会社登録を怠った人を比較するようなもの」と語りました。
今後に関する質問には、バイナンスに戻るつもりはないと強く否定した上で、現在行っている教育アプリ「Giggle Academy」の運営や、AI・バイオテクノロジーへの投資に興味があると答えています。一方、バイナンスについては「まるで子どものようなもの」と答え、愛着はあるものの、自身の元を巣立った存在であると語りました。
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Souce:ブルームバーグ報道
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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