ドージコイン財団理事からの報告
Metallicusの創設者兼CEOで、ドージコイン財団の理事でもあるマーシャル・ヘイナー氏は2024年12月12日に、米政府効率化省(D.O.G.E.)の分散型自立組織(DAO)ダッシュボードをリリースすることを発表しました。
米政府効率化省(D.O.G.E.)は、ドナルド・トランプ次期大統領の政権下で新設される米国政府の無駄を排除して政府支出と金融計画をより効果的に行う機関であり、責任者にイーロン・マスク氏とヴィベック・ラマスワミ氏が任命されています。
分散型自立組織(DAO)とは、中央集権的な特定の管理者や所有者を必要としない分散型組織のことであり、現在は暗号資産保有者に投票権を付与して、保有者メンバーの投票でプロジェクトの方針を決定していくDAOが数多く立ち上げられています。
マーシャル・ヘイナー氏によると、米政府効率化省のDAOダッシュボードでは、米国市民が政府を効率化するための提案を提出して、その提案に投票できるようになるとされています。
この投票はオンチェーンで実施される(ブロックチェーン上に投票結果を記録する意味)と説明されているため、効率化提案に対する投票結果が改ざんされる心配もなく、国民の意見を正確に反映することができると期待されます。
私たちはさらに上を目指して、D.O.G.E. DAOのダッシュボードをリリースします!有効なアメリカ市民であれば、デジタルIDを証明し、効率化案を提案し、それに対してオンチェーンで投票できるようになります。この技術が選挙プロセス全体をどのように変革できるのかを考えると、ワクワクしますね。
戦争記録をBTCに刻む動きも
政府機関でDAO投票を採用する注目の事例に?
米政府効率化省のDAOダッシュボードで利用されるブロックチェーンの種類やリリース時期などは明らかにされていないものの、このような仕組みが本格的に稼働すれば、効率的かつ平等・安全な方法で国民の意見を反映させることができると期待されます。
DAOを通じた分散型ガバナンスの仕組みはWeb3プロジェクトでは広く実装されているものの、政府機関などで導入する事例は限られているため、米国でDAOによる投票が開始されれば同様の動きが世界に拡大する可能性もあります。
現在政府機関で採用されている仕組みでは、国民の意見がうまく反映されていないことも多く、SNS上などの意見と最終的な結論に大きな差が生じているケースもあるため、米政府効率化省のDAOダッシュボードはそのような問題の解決策として重要な例の1つになる可能性があると期待されます。
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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