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リップル(XRP)約40億円の取引記録を確認|送金コストは「わずか3円」


仮想通貨リップル(Ripple/XRP)に関する巨額の取引が2018年11月7日〜8日の2日間で行われていたことが明らかになりました。XRP台帳に記録されたデータには、2回に分けて送金された約40億円相当のXRPが「わずか3円」の手数料で送金されていることが記されています。

こちらから読む:台帳データを簡単に検索できるツールも「Ripple/XRP」関連ニュース

日本円「40万円」を国際送金すると

一般的な法定通貨で国際送金を行う際には、リップル(XRP)のように安い手数料で送金することはできず、
・送金手数料
・為替マージン(スプレッド)
・受取先の手数料
などが必要となり多くの手数料が発生します。

例えば、日本からアメリカに「日本円」で国際送金を行う場合には、40万円を送金する場合でも「約5,000円」ほどの手数料が必要となります。また、送金を完了するまでには1〜7日間ほどかかる場合も多く、XRPのように数秒で送金を完了することはできません。

XRP:送金手数料は「数円」

2018年11月7日のXRP取引記録には「5,000万XRP(約28億7,800万円)」もの資金が送金されたことが記されています。またその翌日には「2,000万XRP(約11億5,000万円)」の取引が行われていることも報告されており、これら2回の取引だけで約40億円もの資金が取引されたことが記録されています。

これらの取引情報は、大規模なXRP取引とその取引に関わったアカウントの情報を提供しているTwitterアカウント「XRPL Monitor」によって発見されました。


トランザクションタイプ:支払い
金額:50,727,560.062526XRP
手数料:60,000drops(0.06XRP)
送信者:Bitstamp
送信者のバランス:14,999,999.94
受信者:Bitstamp
受信者のバランス:1,064,408,109.41295

多額の資金が送金されたことにも注目ですが、特に注目すべき点はその手数料の安さです。最初に行われた約28億円相当のXRP取引手数料は「わずか0.06XRP(約3.47円)」となっており、その翌日に行われた約11億円の取引手数料は、0.000012XRP(約0.000684円)となっています。

XRPの取引手数料が信じられないほど安値であることは以前から複数の人物が報告しており、TechCrunch創設者であるMichael Arrington(マイケル・アーリントン)氏は先月半ばに「XRP」で約56億円を送金した際の手数料が「34円」だったことを報告しています。

Ripple関係者による取引か?

今回の取引の送信者・受信者の情報としては、
送信者のアドレスが、
「rPNoYpuAWywNA5CEDxirZ2BDYHG5du8Xf」
受信者のアドレスが、
「rU1bPM4q2rVhC73F7znm7Lt5QnYzZsV35q」
だということが明らかになっています。

また数日前には、1億5,000万XRP(約86億円)が手数料0.005XRP(約0.29円)で送金されたことも報告されており、この取引を行なった人物についてはRipple社に関わりを持った人物であるとの予想が強まっています。Ripple社は大量のXRPを保有していることでも知られているため、仮想通貨コミュニティの人々は今回の取引もRippleの関係者なのではないか?と見ています。

Ripple社のCEOであるBrad Garlinghouse(ブラッド・ガーリングハウス)氏は、先月サンフランシスコで開催された「SWELL 2018」の中で、同社が当初保有していた「800億XRP」は、現在「600億XRP」にまで減っていることを明かしており、今後もそれらのXRPをエコシステム全体に投資していくと説明しています。

リップルの関係者がBitstampで大量のXRPを取引しているという証拠はないため、今回の取引が誰によるものなのかは定かではありませんが、これらのデータはリップルの取引手数料や送金手数料が非常に安値であることを証明しています。

リップルCEOは「健全なXRPエコシステム」を望む

リップル(Ripple/XRP)の価格|2018年11月10日

リップル(Ripple/XRP)の価格上昇は11月8日頃から一旦落ち着いており、2018年11月10日時点では「1XRP=57.31円」で取引されています。

2018年11月10日 XRPのチャート(引用:coingecko.com)

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