仮想通貨市場では過去12ヶ月間に渡って下落が続いており、ビットコイン(BTC)は昨年12月中旬に16ヶ月ぶりの安値を更新しました。2018年に期待されていた価格の回復は起こりませんでしたが、複数の専門家たちは近い将来「トレンドが逆転する可能性がある」と語っています。
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ビットコインの「トレンド転換点」を検知
Bloomberg(ブルームバーグ)は2019年1月3日に公開された記事の中で、トレンドの終わりや転換点を検知するために用いられる指標に基づいて『ビットコインは過去6ヶ月間で最も長い「買い」の流れにある』と報告しています。
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は昨年12月中旬から価格の上昇が続いており、多少の下落は見られているものの依然として40万円台を維持しています。昨年は一定期間価格が上昇した後に再び「下降トレンド」に逆戻りすることが度々あったため、今回の上昇も一時的なものであるとの見方も出ていますが、Bloombergは、昨年と比較すると現在のBTC価格は「74%」下落しているため、引き続き価格上昇が続く可能性があると説明しています。
また、eToro(イートロ)のシニアマーケットアナリストであるMati Greenspan(マティ・グリーンスパン)氏は、「仮想通貨・ブロックチェーン業界は現在も急速に成長している」ということを報告しており、『仮想通貨業界に非常に多くの人々が関わっていることを示す様々な兆候が見られる』と語っています
仮想通貨の価格が下落したことなどの影響から、大規模なマイニング企業などが規模を縮小したことは事実ですが、BINANCE(バイナンス)やCoinbase(コインベース)などの大手仮想通貨取引所は現在もその規模を拡大し続けており、NASDAQ(ナスダック)やBakkt(バックト)などのサービス開始時期も迫っているため、現在の底値をさらに下回る可能性は低いと考えられます。
採用が進む「ETH・XRP」2019年も継続して成長か
世界最大級の独立系金融コンサルタント企業である「deVere Group」の創設者兼最高経営責任者であるNigel Green(ナイジェル・グリーン)氏も同様に、仮想通貨市場の価格上昇は今後も継続する可能性が高いとの見解を示しています。
同氏は、多くの投資家が期待しているように機関投資家の流入によって仮想通貨市場がさらに拡大すると予想していますが、仮想通貨規制が明確化されることによってこのような動きがさらに加速することになるとも考えています。
またグリーン氏は『イーサリアム(Ethereum/ETH)のスマートコントラクトは、すでにその他の追随を許さないものになっている』とも語っており、『今後はより多くの機関投資家がこれらの機能を利用していくことになる』と予想しています。
さらに同氏は、時価総額ランキングでイーサリアムと競い合っているリップル(Ripple/XRP)もすでに世界中の何百もの金融機関に採用されているため、2019年も継続して成長する傾向にあると語っています。
順調に進む仮想通貨の「技術開発」
仮想通貨の調査・分析・格付けなどを行なっている「Weiss Cryptocurrency Ratings」は、1月3日に公開した「2019年の仮想通貨市場予測」の中で、主流の仮想通貨は2018年に”価格以外”の面で大きな成長を遂げたことを強調しており、ビットコイン(BTC)やエックスアールピー(XRP)などをはじめとする複数の仮想通貨が「今年もさらなる成長を遂げる」との見解を示しています。
イーサリアム(ETH)は2018年に大幅に価格が下落したことで知られていますが、現在は重要なアップデートを控えていることなどから価格の回復が見られており、現在も上昇傾向が続いています。
また、BTCやXRPも同様に一定の価格をキープしているためこれから徐々に価格が回復していく可能性があるとも考えられます。2019年を迎え、安定した動きを続けている仮想通貨市場の今後の動きには期待が高まっています。
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